こんにちは。ymtetcです。
『ヤマト2202』、特に福井さんの脚本に対して、しばしば「これをヤマトでやる意味はない」「こんな内容なら自分の(福井晴敏オリジナルの)作品でやれ」との意見が見られます。今日はこれに対して、考えていきます。
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『ヤマト復活篇』は、近年の『ヤマト』でも特別な立ち位置を占めていると思います。あれほど批判を受けたのに続編を望む声が根強くあり、多くの二次創作を生み、ついには『ヤマト黎明篇』という公式の新作が誕生するに至った。リメイクヤマトとは違う、独自の立ち位置と存在感を保ち続けている作品なのではないでしょうか。
その理由として考えられることは、いくつかあります。例えば、『復活篇』は西﨑義展さんが本格的に携わった最新の、そして最後の『宇宙戦艦ヤマト』であること。あるいは、作品のいくつかの要素が「第一部」では未回収であること。さらに、全国的に大々的な宣伝をうったことで、そもそもの知名度が高い作品であること。
しかしそれだけでは、先述した「多くの二次創作」や、『ヤマト黎明篇』につながる、ファンの『復活篇』に対する想いは説明できないと私は考えます。
それこそ『ヤマト黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム』の制作に携わった「アステロイド6」の さたびーさんが、
(略、『復活篇』は大好きだけれども)納得がいかない点や、時代に即していないと感じる点があって。プライベート小説を書いたのも、それが大きな原動力だったんです*1。
と語ったように、『ヤマト復活篇』は仮にネガティブな感情であっても、ファンを突き動かすだけの力を持っていたわけです。
では、その背景にあるものは何か。今日はそれについて、考えてみたいと思います。
*1:『STAR BLAZERS ヤマトマガジン 10号』株式会社ヤマトクルー、2021年2月、24頁。
こんにちは。ymtetcです。
一昨日、岡秀樹さんがツイッターで「ヤマト責任」なる表現を用いておられました。
高島雄哉さんが執筆される「復活篇前日譚小説」の制作に合流した時、最初に頭をよぎったのはこのことでした。
— 岡秀樹 (@hidekiokahideki) 2021年9月14日
長い長い前置きになってしまいましたが、要はこういう事です。
「ヤマト愛とヤマト責任」
愛と責任の両方を注いでくれる人たちを招いて、独りよがりでない物語を目指したかったんです。
今日は「ヤマト責任」について、考えてみたいと思います。
続きを読む※会員更新期限の関係上、ymtetcは『ヤマトマガジン』第11巻、第12巻を未読です。予めご了承ください。
こんにちは。ymtetcです。
『宇宙戦艦ヤマト 復活篇 第0部 アクエリアス・アルゴリズム』と銘打って連載を開始した『アクエリアス・アルゴリズム』が、一般発売を機に『宇宙戦艦ヤマト 黎明篇 アクエリアス・アルゴリズム』へと名前を改めました。
「黎明」とは、
れい‐めい【×黎明】 の解説
1 夜明け。明け方。2 新しい事柄が始まろうとすること。また、その時。「民主主義の黎明」
「夜明け」を意味します。
今日は、この作品の名前が『復活篇 第0部』から『黎明篇』へと転じたことの意味を、考えていきます。
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