さーて、来週の宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たちは?
(テケテケテ)
古代です。民間人の教授が抜け出したので、遺跡まで追いかけていくことにしました。するといつのまにか気を失っていて、目の前には遺跡に呼びかける教授の姿が!
お前は、誰だ?
次回『ズォーダー、悪魔の選択』
来週もまた観てくださいね〜!
とまぁ、そんな感じの雰囲気を思わせるサブタイトルですよね。
第9話『ズォーダー、悪魔の選択』。
レドラウズ教授を追った古代と桂木。
不意に気を失った古代が見たのは、ガトランティスの王・ズォーダーを名乗る男の姿。
「見せてやろう、お前の愛が何を救い、何を殺すのか」
ガトランティスが作られし命だとかテレサ云々だとかは置いておいて、今日はここを振り返りましょう。
でもこの前もこの話した気がするなぁって思うのですが、何となくデスラー編に進みたいと思っているので、今日はこの話でお茶を濁すことにします。
ズォーダーは古代に対し、ある事実を打ち明けます。ガミラスの艦に移乗させた民間人の中に、ガトランティスの人間爆弾がいると。
恐らく、桂木透子が仕込んだものでしょうね。
3隻のうち、1隻だけは助けてやるからそれを選べ、というのです。
要するに、1隻だけ助けられるが他は見捨てろということですね。
この3隻のうち1隻に、古代の恋人、森雪が乗っているので、まぁ古代君にとってはその艦を選ぶのは当然っちゃ当然です。
でもそれは、他の2隻に乗ってる罪のない人間を殺すことなわけで、古代君の勝手な都合によって1隻は生かされ2隻は殺されるわけじゃないですか。
その「愛」を試しているから悪魔の選択なんですけれども。
で、ご存知のように雪は古代君の状況に気づき、選ばせない為に自ら死を選ぶ。
それを見た古代は雪を追う。雪のことしか見えていない古代は思わず「選ばない」と。
自分がどうなってもいいから、雪のところへ行く。死んでもいいんだ。
多分そんな感じで、謎の空間の中で雪をキャッチして、何度目かのプロポーズ。
「これが、二人の結婚式だ」ですねこれは。
だから、大事な大事な『想人』という名曲をここで使うという、全くのセオリー外なチョイスをここでやっているわけです。
『愛する人のためだけでいい──』とは、第三章のキャッチコピー。まさに、さらばのラストシーンをやってのけたのがこの第9話です。
個人的には、第三章こそ『ヤマトより愛を込めて』が良かったですね。
『君、ヒトヒラ』も名曲なのですが。
とはいえ、死を覚悟した2人は波動砲のナントカで重力嵐が止まったとかで弾き出されます。ついでにズォーダーによって機関を破壊された3隻のガミラス艦も。
まーーー都合のいいお話なわけです。
私は文系なので重力嵐がどうとかよく分かりませんが、それにしても古代は勝手に愛を貫きつつ、ヤマトの機転で全員が助かるというご都合展開。
そんな批判が相応しい回かなとも思います。
しかしこれ「愛を貫いた結果なんか上手いこといく」という、そんなストーリーを目的にした物語なんですね。
ガミラス艦の爆発、なんであんな生温いんだとか、色々ツッコミはありますし、都合のいい話を描くにせよもっとそれに気づかせないような描き方をすれば良かったのにという人もいるでしょう。
しかしこれは、この前も言いましたが、第五章で出てくる「新たな悪魔の選択」と対になっているのだと思います。
多分、誰か(古代?)が愛を貫いた結果とんでもない結果を招くのでしょう。
どんな結果から想像もできませんが、何にせよ第五章は「衝撃の結末」です。
もうね、ヤマトが爆沈するとかそういう斬新すぎる結末を覚悟してます(行き過ぎ)。
なんかBBY-02とか03とかいるみたいですし。
とにかく第三章を観て「ご都合主義だ!」と思って観るのをやめた方、ちょっともったいないかもしれません。
もしかしたら、第五章の悪魔の選択や、最終話によって、9話の意味も変わってくるかもしれない。あの行為もあの結果も、意味のあるものだったと思える時が来るかもしれません。
だからもう少し、我慢強く2202についていきませんか?
という、今日はそんなお話でした。