ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

今年のF1 バーレーンGPはなぜ面白かったか:短文一考

今回のバーレーン、予告した通り生中継で観戦するつもりはさらさらなかったのですが、熱いレース展開に思わず最後まで観てしまいました。

この理由について考えてみましたが、やはり「作戦が分かれたから」が一番だと思います。

今回のレースは給油時代を思わせる程作戦がドライバーによって分かれました。これによってある種の緊迫感が生まれ、「どうなるんだろう?」と、思わず観客は引きつけられるのです。

今回のバーレーンGPでドライバーが採用した戦略は、大きく二つに分けられます。

一つはガスリーの選択したSS-S-SSの2ストップ。

もう一つは、ボッタスの選択したSS-Mの1ストップです。

ボッタスはこの作戦により、ガスリー型の2ストップを予定していたベッテルを窮地に追い込みます。

それに対して、ベッテルは作戦を変更してSS-Sの1ストップに。

これの何が面白いかというと、本来タイヤを持たせてピットストップを減らす作戦で、後方からハイペースでやってくる敵を抑え込む立場にあったボッタスが、逆に敵(ベッテル)を追い詰める立場に立たされたことです。

ベッテルはギリギリの中でタイヤを持たせ、何とか逃げ切りました。

ナイトレース特有の「意外とタイヤが持つ」現象を上手く利用した両者のバトルでした。

一方で、オーソドックスな2ストップを敢行したガスリーが中段勢1位となる4位に入るなど「正解が分からない」状況もこのバーレーンにはありました。

このように、多様な戦略がそれぞれのメリットを持って存在していると、レースは緊迫感のあるものになります。

上海ではまたこれまでの同じような淡々としたレースになると思いますが、このバーレーンのレースは今後のF1を改善して行く上で大きなヒントとなり得るかもしれませんね。