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偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

ヤマト2202と銀河:②旧作における「人類最後の希望」(その1)

〇旧作における「人類最後の希望」(その1)

 

 映画 SPACE BATTLESHIP ヤマト TV-CM TRAILER - YouTube

 最後の希望……それは!

と実写版のCMにもあるように、宇宙戦艦ヤマトにはしばしば「最後の希望」ひいては「人類最後の希望」という枕詞が付けられます。ヤマト2202と銀河の関係性を考えるにあたって、まずはこの言葉から始めてみましょう。

 宇宙戦艦ヤマトを「人類最後の希望」と表現することについては異論はありませんが、しかし、必ずしも宇宙戦艦ヤマトは「人類最後の希望」ではありません。本日の記事では旧作の作品群を「人類最後の希望」という観点から捉えてみたいと思います。

 シリーズの原点である『宇宙戦艦ヤマト』(以下、パート1)では、宇宙戦艦ヤマトは作品の冒頭から「人類最後の希望」と認識されています。何故ならば、第一話の冒頭で地球艦隊は壊滅してしまうからです。地球政府が用意した「人類の希望」は地球艦隊と建造中の特務艦・宇宙戦艦ヤマトでしたが、前者が壊滅してしまったため、自然と宇宙戦艦ヤマトが唯一の、そして最後の「人類の希望」となり、すなわち「人類最後の希望」となったわけです。

 このパート1と同じような流れを持っているのが『ヤマトよ永遠に』『完結編』『復活篇』の三作です。『ヤマトよ永遠に』(以下、永遠に)では、地球は早々に暗黒星団帝国に占領され、小惑星イカロスで改造を施されていた宇宙戦艦ヤマトが、序盤から「人類最後の希望」となります。『完結編』でも序盤に地球艦隊が壊滅し、ヤマトは人類最後の希望として発進します。『復活篇』は終盤までヤマトが地球艦隊を率いていることからこのグループに含めてよいか微妙ですが、第三次移民船団を組織するにあたり明らかにヤマトは異質な存在であり、第一次・第二次とは異なる「人類最後の希望」としての役割が与えられていると解釈しています。

 これとは異なる流れを有しているグループを語る前に、最大の例外を挙げておきます。『新たなる旅立ち』です。この作品では、地球は何の危機にも晒されておらず、地球の恩人であるイスカンダルの危機にあってヤマトが戦うという流れが用意されています。「人類最後の希望」つまり、「地球の命運を背負う」ことはありません。テレフィーチャーであるという点も含めて特殊な作品と言えるでしょう。

 次回の「ヤマト2202と銀河」記事では、パート1とは異なるグループに分類されている作品について考えてみます。記事が細切れになっていて申し訳ありませんが、書き溜めをしていない故なのでご容赦ください。

次回:ヤマト2202と銀河:③旧作における「人類最後の希望」(その2) - ymtetcのブログ