トップを走りながら、最終ラップでリタイアとなったあの事件から二年が経ち、2018年、ついにトヨタがルマンを制しました。
しかしこのトヨタの総合優勝、手放しで喜ばない人もいるでしょう。何故ならば二年前と違って、ポルシェやアウディといった同一カテゴリーのライバルがいなかったのですから。
純粋な速さだけで言えば、トヨタは労せずして勝ったレースかもしれません。
しかし、ルマンというのは簡単なレースではありません。
二年前、トップを走りながらノーパワー。速いだけでは、勝てないのがルマンなのです。
ルマン24時間レースで最も多くの周回数を走ったトヨタを讃えない理由が、いったいどこにありましょうか。