YAMATO SOUND ALMANAC 1978?? 「宇宙戦艦ヤマト2 BGM集 Part1」
- アーティスト: シンフォニック・オーケストラ・ヤマト
- 出版社/メーカー: COLUMBIA
- 発売日: 2013/07/31
- メディア: MP3 ダウンロード
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忙しい日も心安らぐおすすめヤマトメロディ、今日はこのアルバムから一曲ご紹介します。
といっても今回ご紹介するのは一風変わった曲、このアルバムにボーナストラックとして収録されている、「M‐5(2)」と名づけられたトラックです。この曲を聴いていただければ分かりますが、心安らぐ一曲かと問われると疑問が残ります。
短くなりますが、さっそく解説に入りましょう。一番私に尋ねて欲しくないのは、この曲がどんな経緯で録音され、どんな経緯でドラマ編に使用されたかということです。何故かというと答えは簡単、経緯を全く知らないから。
まずこの曲がどんな曲かというと、収録されているメロディは基本的に『交響組曲宇宙戦艦ヤマト』の「出発(たびだち)」。その演奏違いのような印象を受けますが、強調されている楽器も若干違います。「M‐5(2)」の方は、よりドラムとベースが強調されているような印象を受けますね。
しかしそれ以上に印象深いのは、演奏の質です(笑)
まず、「ツァラトゥストラはかく語りき」を元ネタにした冒頭の盛り上がっていくところ。盛り上がってきて、盛り上がってきて、「ジャ↑ジャーン!」の部分が、何だか「あれっ?」という感じに。
また、宮川アキラ先生が「ドレミファソラシド」と表現した部分の手前に、低音で「ダーン、ダーン、ダーン」と階段を上る部分がありますが、それに合いの手をいれるはずの「っちゃらっ、っちゃらっ、ちゃっちゃっちゃ・ちゃらちゃちゃ」という音が「っちゃらっ、っちゃらっ、ちゃっ」とぶつ切りになっています。しかも「その楽器で合ってます?」みたいなちょっと抜けた感じの音。
これがたまらないんです!
人間が演奏してるんだなっていうのがすごく感じられるんですよ。
音楽に詳しい方が聴けばミスではないのかもしれません。私は交響組曲としか比較していませんが、他にこのアレンジの元ネタがあるのかも。それでも、何だかチグハグな音色も含めて、交響組曲のそれとは大違い、すごく人間っぽいんです。イヤホン(スピーカー)の向こうで彼らが生きてるんですよ。もう遠い昔になってしまった時代で、これを演奏した彼らが。それが感じられるのが嬉しくて、何度も聴いちゃうトラックなんです。
ところで、途中擬音まみれになりましたが伝わりましたでしょうか? たぶん文章では伝わりませんが、是非上のアルバムを買って聴いてください。そうすれば、たぶん分かります(笑)そして、1970年代の彼らに思いを馳せましょう!!