ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

ヤマト復活篇、円盤売上の話

こんばんは。ymtetcです。

皆さん『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。

爆死!

というイメージをお持ちの方もいるでしょう。

実際の成績を探るため、ウィキペディアの「成績」欄を参照してみました。

興行収入は米Box Office調べで4,319,940米ドル(公開当時のレートである1米ドル=90円で3億8879万4600円)[27]。観客動員数(興行通信社調べ)では一度もベスト10入りしなかった[28][29]。公開当初のスクリーン数 (233) を考えても、興行的に成功したとは言い難い結果で終わった。

なるほど、これは「爆死」と言えるかもしれません。

しかしその続きに、こんな記述が。

ただし、Blu-rayの売上自体は好調であったという[要出典]

興味深い記述です。ただし、「要出典」。

つまり「有力なソースがない」ということですね。

ですが、根拠なくこのページが編集されているとは思えません。

そこで、私の推測なのですが。

これは副監督のツイッターからの情報ではないでしょうか。

〇「売れなかったことになってるけど」

というわけで、少し彼のツイッターを漁ってみました。

実はこの絵、古くからのヤマトファンには不評だったのよ。だから、古くからのヤマトの人には復活篇円盤は売れなかったことになってるけど、事実は違う。(2018年7月22日)

「この絵」とは、復活篇のパッケージイラストのこと。再建中のヤマトが描かれており、実は私も大好きなイラストです。

売れなかったことになってるけど、事実は違う。

要は「売れた」ということですね。

〇「宣告された幕引き」

さらに遡ると、こんなツイートも出てきました。

ヤマトファンは少ししかいません。円盤3000本でお願いします。宣告された幕引きを覆すべく、ヤマトに興味がない人に向けて描いた絵です。お陰で10万枚セールスになりました。(2017年7月24日)

この「3000本」という表現は謎です。ネット上では、3000本の円盤売上が基準とされていることも多いですが、以下のページを見る限り実際はそうではないようです。

アニメ2期制作の条件と円盤売上の続編制作ボーダーラインを調査【アニ盛 第13回】

ということでさらに遡ると、こんな記述がありました。

実際、最初は3000本しか円盤作りたくないと言われた。(2014年7月28日)

ここから、このツイートの意味を補足することが出来ますね。

メーカーは「ヤマトファンは少ししかいません。円盤3000本でお願いします」と、ヤマトの幕引きを宣告してきた。だから、ヤマトに興味がない人に向けてイラストを描いた。そして、「10万枚セールス」を達成した。

こんな感じでしょうか。

「ヤマトの幕引き」という言葉については、第二部を含めた復活篇の幕引き、という意味合いだけではなく、同じアニメ・ヤマトとしての2199をも含むと考えられます。

復活篇に関しては、何故かセールス失敗と思いたい向きの方が多いようなので。あれが数字を取ったので、バンダイが2199販売に本腰を入れたのです。(2012年7月22日)

このツイートから、その意味合いを読み取ることが出来ますね。

「ヤマトに興味がない人に向けて」という方針は、「古くからのファンには不評だった」という結果と一致しているとも言えるでしょう。

〇円盤で持ち直したのは事実だと思います

そしてやはり気になるのが、「10万枚セールス」という言葉です。

これは恐らく、ブルーレイとDVDを併せた数字でしょう。

2199ですら、章単位だと10万枚も売れていないので。

いずれにせよ、この10万枚という数字が事実なら、かなりの好成績です。

数年前、復活篇第二部の制作が西﨑彰司氏より会報誌面で発表されました。ここから考えても、復活篇円盤の売上は実際上かなりの好成績であったと推測できます。

ただし、この売上をもってしても、復活篇の大々的な劇場公開規模を踏まえれば、せいぜい「トントン」といったところでしょうか。

よって復活篇の「復活」が起きたところで、第一部に比べれば小規模であることは避けられません。また、2202の「絶好調とは言えない」成績を考えても、これからのヤマトがどうなるかは予断を許しませんよね。

〇再評価に繋がれば

今日は、復活篇円盤売上について調べてみました。「爆死」というイメージをお持ちの方も多いでしょうが、必ずしもそうではないかもしれません。

副監督の主張の真偽については証明できませんが、第二部制作の「噂」があるということは、それなりに当を得た主張であることは間違いないと思います。

昨日はディレクターズカット版の話もしましたが、「復活篇の円盤は売れた」という副監督の主張を振り返ることを通じて、「駄作」「爆死」という評価が塗り固まった復活篇の再評価・再検討に繋がれば良いな、と私は思っています。