ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

ガルパン劇場版&ヤマト音楽話 延長戦:秘密は「紹介と確認」にあり

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昨日はこんなお話をしました。

ガルパン劇場版は、私のような「クソニワカど素人」でも「音楽がいいぞ」と言えるくらい、非常に初心者フレンドリーな作品であったと思います。

その秘密は、今日貼り付けた動画で紹介されている、序盤の市街地戦にあります。

大洗町では優勝を記念したエキシビションマッチが開催され、大洗女子学園と知波単学園の混成チームと聖グロリアーナ女学院プラウダ高校の混成チームによる試合が行われていた。

ガールズ&パンツァー 劇場版 - Wikipedia

このシーンのあらすじはこんな感じ。大洗女子学園を含めて4つの学校が登場します。

そして、流れる音楽のモチーフをざっとあげると、こんな感じ。

  • 戦車道行進曲(たぶん)
  • 雪の進軍(日本)
  • カチューシャ(ロシア)

昨日の記事で紹介した「設定したテーマ曲をシーンに合わせて適宜展開、使用する」スタイルがここに反映されていると言えるでしょう。

この選曲は、映画全体において非常に重要な役割を果たしています。

そのことを紐解く前にヤマトの話をしてみますと、ヤマト音楽は

  • OPテーマ『宇宙戦艦ヤマト』=劇中に登場する宇宙戦艦「ヤマト」のテーマ曲

という構図があります。これは当たり前のようですが、重要な役割を果たしています。

言い換えると、劇中の「ヤマト」関連シーンで流れる「ヤマト」のテーマ曲が、イコールOPテーマであるということ。

作り手からこれを見れば、「劇中で使うあの曲がヤマトのテーマ曲であることを、毎週OPで視聴者に確認させている」ということです。これによって視聴者は、自然とOPテーマのメロディを劇中の「ヤマト」と結びつけることが出来ます。

毎週、冒頭でメロディを確認しているからこそ、そのアレンジである『元祖ヤマトのテーマ』が流れるシーンにアツくなることが出来るわけですね。

さて、ガルパンに話を戻しますと、上記動画では、

  • 冒頭の戦闘シーンで使用されている「テーマ曲」が、ヤマトでいう「OPテーマ」の役割を果たしている

のです。

ヤマトにおける「OPテーマ」とは、視聴者に対するテーマ曲の紹介であり、確認でもありましたガルパン劇場版では、この冒頭で使用されている音楽が、観客に各学校の「テーマ曲」を紹介・確認させる役割を担っています。

知波単が背負うのは日本のモチーフであり、プラウダが背負うのはロシアのモチーフである。これを私のような初心者に紹介しつつ、ファンに対しては確認する

この「紹介と確認」こそ、ガルパン劇場版がファンに愛され、初心者に受け入れられた、音楽の側面から見た一つの「要因」であったと思います。

 

追記:ヤマトクルー有料会員になるのをシンプルに忘れていました(笑)。というわけで、今回の会報ネタはしばらく書けませんねー。バックナンバーで買うことになっちゃうので、勿体無いことしたなぁと……忘れないうちにやっときます。