ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【少しだけ】舞台挨拶(Lv)1回目の感想&第二印象【ネタバレなし】

こんにちは。ymtetcです。

昨日は舞台挨拶のライブビューイングを観てきました。本編は、これが2回目の鑑賞です。

舞台挨拶はキャスト陣のお話と山寺さんの歌唱でした。ブログ的にはあまり得るものがありませんでしたね(笑)

※もちろん、トークと歌唱は素晴らしかったです。

ということで、少し短めの舞台挨拶の感想と、2回目の鑑賞における印象を書いていきます。

声優さんの舞台挨拶だから仕方ない

なぜ「ブログ的に得るものがない」かと言いますと、福井さんがほとんど喋っていないんです。やっぱり当ブログ的には、福井さんの今章へ向けた思いとか、そういう話がちょっとだけ聞きたかった。

福井さん何しにきたんだろー。って思いましたね(笑)

マスコミ向けの質問?

舞台挨拶のトークは、新しいキャストさんのヤマトとの出会いや、色んなキャストさんによる現場の様子、演じてみてどうだったか、などの話が繰り広げられました。

<小宮有紗>「ヤマト2202」出演のきっかけは「ゴーバスターズ」 羽原監督「発声が素晴らしい」(まんたんウェブ) - Yahoo!ニュース

途中、銀河クルーを演じた黒沢さんと小宮さんに「(ヤマトに限らず)愛を感じたエピソードを教えて」という唐突な質問が向けられました。

その時思い出したのは、朝の情報番組の映画コーナーで「映画にちなんだ映画以外の質問」に答える映像が流れる様子です。

朝の情報番組だともっとテレビ向きな芸能人を出す必要があるでしょうから無理でしょうが、もしかしたらこの質問はマスコミ向けだったのかなと。そう感じましたね。

二度目の印象をば

舞台挨拶の詳細レポートは他のブログやツイッター界隈に譲るとして、今回は鑑賞二回目の印象を書いていきます。

二回目の鑑賞へ向けては、パンフやシナリオ集を読んで情報を整理しました。

実は第五章やスリーブイラストのことがあったので上映前にBDを買うのを迷ったのですが、最終的には買ってよかったなと思っています(少なくとも、第五章よりは間違いなく良い出来でした)。

予想外の展開はない

第六章に「予想外の展開」はないと思います。もちろん私の予想は外れているのですが、決して「どこにもない斬新なストーリー」ではありません。

しかし、だからこそ「まさか……」や「そうきたか……」という感情が次々とやってくる映画になっていました。

物語はありきたりの要素で構成されていたとしても、組み合わせや枠組み、使い方次第でいくらでも化けるもの。

今回は「ヤマト」、特に『さらば』『ヤマト2』という原作の枠組み・文脈があります。

その中で、いかなるテーマを語るか。

これこそが、『さらば』『ヤマト2』に対する答えを現代から出すことに繋がり、観客は感動を覚えるわけです。

そして2202の語るテーマは、第六章にある程度表れていたように思います。

逆に言えば、テーマを語ることが出来るだけのクオリティがあったということにもなりますね。

有機的に繋がった全4話

テーマを語るには観客に説教を食らわせればいい。そんなことはありません。むしろ逆効果でしかない。

物語の中でどんな過程を描き、観客を「説得」するか。いかにして説得力を持たせるか。

これこそが監督・副監督・シリーズ構成・脚本に課された仕事でした。特に、シリーズ構成ですね。

その点について、今回はすごく良かったのです。

というのも、19話から21話まで、更には22話までが「テーマを語る」ための流れになっている。そのためのドラマを描ききっているのです。

安田と山南のドラマを全く描けなかった第五章とは違う。第六章冒頭の「間抜けに突っ立っているアンドロメダ」のシーンまで、その後のドラマを思えば少しは許せるかもしれないほど、各話の要素が有機的に結びついています。

そして、その中で重要な役割を果たすのが、副監督の炎上劇に油を注いだ《銀河》でした。

デザインについては未だに思うことはあります。しかし、「テーマを語る」過程において、劇中で然るべき役割を与えられていたのが《銀河》だったのです。それも、「主人公」を引き立てる過程の中で。

これこそが、第六章が「映画として」魅力的だったことの近因だと思いました。

19話で問いを立て、22話で答えを出す。

そんな映画になっているのです。