こんばんは。ymtetcです。
昨日の記事のコメント欄でも言及して頂いておりますが、本日、まさに青天の霹靂といったニュースが入ってきました。
今回はこのニュースに触れてみて、考えたことを書き残してみます。この領域はずぶの素人ですから、皆様のご意見も賜りたく思います*1。
目次
ジーベック、サンライズ傘下(?)へ
これまでIGポートの傘下にあったジーベックが、サンライズの傘下(と呼んでいいものかどうかはよく分からない)へ入る、と本日発表されました。
その目的は、サンライズ側の発表では「オリジナルIPを創出し続けてきたサンライズの企画力とジーベックの多様な制作力が融合することで、これまでにない新たな個性を持ったIPを次々に生み出し、バンダイナムコグループ全体でその価値を最大化」*2することにあるようです。
一方、IGポート及びジーベック側の方から見ますと、「オリジナルの知的財産を数多く保有する譲渡先の主導のもとに体制の構築を図る」ことで「同社の本事業と雇用を継続させ、経済資源を有効かつ安定の方向に維持させる」*3ことにあるようですね。
ちなみに、この判断の背景として「長期シリーズ作品の受注による収益の安定化、経営体制の見直し、拠点集約を目的とした本社移転等による業績の改善策を実施してきましたが、人気コンテンツの制作能力を有しながらも企業グループ内における成果は停滞し」ていたことが挙げられており、解釈の仕方によっては少し我々にも耳の痛い話なのかもしれません。
ヤマト2202とサンライズ
ヤマト2199のCGにはサンライズD.I.Dが参加していましたが、ヤマト2202ではサブリメイションが全面に立ってCGを手掛けています。
しかし、ジーベックがサンライズの傘下に入った今は、私がかつてスルーしていたこのニュースに注目すべきタイミングかと思います。
[サンライズ] 新規IP創出および既存IPのイノベーションに向けてCG制作力を強化! 株式会社サンライズが株式会社サブリメイションに資本参加|作品紹介|サンライズ
この資本提携の目的は「今回の資本参加で両者の関係をより強固なものとし、サンライズのオリジナルIPを生み出す企画制作力と、サブリメイションの高度なCG制作力により多彩な表現力を要した新たな映像作品を次々に創出」するというもの。
今回のジーベックのそれと非常に似通った表現で紹介されていますが、これはまさに、サブリメイション、ジーベックというヤマト2202制作の中核がこの秋、サンライズと強力に結びついたということを示しています。
そして、サンライズと提携する、傘下に入るということはすなわち、バンダイの強い影響下に置かれるということでもあります。
もちろん、ヤマト2199、2202共にバンダイとの深い関係がありましたが、もし仮に、今後のヤマトを2202と同じ制作体制で、となるなら、今後はより強くバンダイの影響を受けることが考えられますね。
ちなみに、ジーベックがサンライズの傘下へ入るのは2019年の4月ですから、現在の2202には少なくとも悪影響はなさそうです。
それでも、ボイジャーの西﨑彰司プロデューサーが意欲を示している「次回作」が仮にアニメーションであるならば、その未来は大きく左右されるでしょう。復活篇から2199、そして2202に至る現在のヤマトを、ジーベックと現社長の羽原信義なくして語ることはできません。
ヤマトの未来が現在の延長線上にあるとすれば、このニュースはヤマトにとってあるいは大きな分岐点となるかもしれません。
余談
当ブログに来ていただいている方の中には、某2202スタッフの言動に注目している方も多いのではないでしょうか。
後出しで大変都合の良い話ですが、私は最近、その某スタッフの「サンライズ批判」が気になっていたところでした。以前からあったのかもしれませんが、最近は目に余るなと思っていたのです。何せ、同じ2202スタッフが参加している作品を揶揄しているわけですから。心配にもなるわけです。
当然のことながら、譲渡だの何だのという話は昨日今日決まった話ではありません。あるいは、この件と最近の言動は関係があるかもしれません(ないかもしれません)。
今日は分からないなりに考えたことを書くという内容でしたが、この件について、今後の動向には注視していきたいと思います。後ろ向きなニュースと捉えられたくないと羽原さんが考えておられるならば、22日のヤマトークで簡単な報告があるかもしれませんね。福井さんもいらっしゃいますし。
*1:先日の記事にコメント返信ができていないので、無責任極まりないのですが。返信は現在書いている途中です。。。
*2:[サンライズ] 新規IP創出および既存IPのイノベーションに向けて制作力を強化!株式会社ジーベック映像制作事業譲受に関するお知らせ|作品紹介|サンライズ