ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

「ヤマトファン」のジェネレーションギャップ

ymtetc.hatenablog.com

↑関連記事です。

こんばんは。ymtetcです。今日は「世代でヤマトの見え方って違うんじゃないの?」というお話をしていきます。

世代の話になると、やれ「老害」だ「にわか」だという世代間バトル的な内容になることも多いので、今日はなるべくそうならないよう気を付けていきたいと思います。

上に添付した記事で考えたのは、ヤマトファンにはおおよそ二つの年齢層があるという話でした。それは

  • いわゆる「ヤマト世代」:48~57歳
  • 「ヤマト世代」の子供達:18~27歳

の二つです。比率的には前者の方が圧倒的に多いでしょう。

これだけ年齢が違ってくると、何が起こるかというと、目の前にあるヤマトに賭ける思いが変わってくるんです。

ポジティブに見えるかネガティブに見えるかは別にして、いわゆる「ヤマト世代」の方が、今目の前のヤマトに対する見え方は熱を帯びてきます。

宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会 on Twitter: "最後に一言。宮武さん「また40年後にヤマトでお会いしましょう」 #yamato2199"

例えば、宮武さんなんかが仰ってる「もう一度リメイクしたらいいよね」という意見。でも、2199から40年後、「ヤマト世代」は83~92歳です。

それより前にリメイクしたらいいじゃん、という話ではあるんですが、それにしても、「ヤマト世代」にとっては今目の前にあるヤマトがすごく大事であることが分かります。「もう一度」や「次」のヤマトが見られるか、分からないんですから。

「またリメイクしたらいいよね」とか流暢なことを言っていられるのは、私のように何となく長く生きてるんじゃないかという楽観的な人か(笑)、若い人しかいません。

おまけに「ヤマト世代」は、ヤマトに注いできた時間も、金額も違います。だから、「ヤマト世代」が目の前のヤマトに対して、ネガにせよポジにせよ、熱のこもった感情を持つのは当然なのです。

だからといって、子供世代には熱がないか。それは違うでしょう。

何故なら彼等にとって、生まれて初めてリアルタイムで触れたであろうヤマトが、復活篇であり、2199であり、2202だからです。「ヤマト世代」の旧作に対する愛着同様、子供世代の新作に対する愛着は相当なものがあります。

しかし、子供世代はあくまで「また新作があればいいや」と自然に考えることができます。その点で、今のヤマトに「懸けている」ものは相対的に小さくならざるを得ません。

世代間の対立は忌避すべきものでありますが、それ故に今の「ヤマトファン」は年齢関係なく「同志」として繋がろうとしている節があるように思います。

もちろん、それもいいことです。しかし、これだけ年齢層が開いている(中間層が少ない)のですから、ギャップを自覚しておく必要があるのは間違いありません。ジェネレーションギャップを理解することもまた、世代間対立を無くす一助となるでしょう。

若い世代にとっては、今のヤマトが初めてのリアルタイム・ヤマト。今のヤマトが売れさえすれば、「次のヤマト」が観られる*1。仮にヤマトが観られなくなったとしても、また別の趣味を見つければいい。

「ヤマト世代」はどうか。長い人生の中で、昔好きだったヤマト。そして、「次のヤマト」が観られるかどうかは、自分の体に聞くしかない。

野暮な話ではありますが、これも案外大切なことだと思うのです。

*1:例外はあります