— ymtetc (@ymtetc) February 5, 2019
こんばんは。ymtetcです。
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第七章〈最終章〉新星篇 劇場予告編(60秒) - YouTube
第七章予告編から、今日は「高次元微細レーダー」に浮かび上がった所謂「小林紋様」について考えてみたいと思います。
特に考えたいのは、これに対する批判をどう緩和するか?という部分です。
結論から言えば、違和感のあるデザインでも、それを活躍させることができれば、デザインに対する批判を幾分か和らげることができます(そもそも登場させなければいいのに、という話なのですが、ここではあくまで、登場を前提として考えていきましょう)。
さて、この「高次元微細レーダー」、ネーミングからして特殊な装備であることは間違いありません。よって、「ヤマトの船体についに小林紋様が!」というよりは「小林紋様の刻まれた新規パーツがヤマトの船体に取り付けられてしまった!」と考えた方が実態に近いと思います。
とはいえ、ヤマトの船体に小林紋様が浮かび上がっているという事実には変わりないわけで、小林誠を嫌う人々から批判に晒されることは仕方ありません。
加えてこれは、《銀河》そのもののデザインや、アンドロメダ改のカラーリング、第二次改装によるレーダーの肥大化と同様、小林誠のことを知らないファンであっても一瞬、違和感を覚えざるを得ないデザインであるようにも思います。
何しろヤマトの同型艦が表立って登場するとか、アンドロメダがヤマトの色になるとか、ヤマトのレーダーが長くなるとか、レーダーが菱形に光るとか……いずれも前例がありませんからね。
しかし逆に、《銀河》のデザインやアンドロメダ改のカラーリングに対する批判が第六章以後に幾分か和らいだことを踏まえれば、レーダーに刻まれた小林紋様に対する批判を和らげるチャンスが存在することも理解できます。
その点から言えば、長くなったレーダーを活躍させよう、という基本姿勢は悪くありません。最もいけないのは、第五章時点でのアポロノームのように、違和感のあるデザインを取り入れながら大した活躍もなしに退場させることですからね。
では、少し妄想してみましょう。
単純に考えれば、「火星で改装した際にガミラスからの技術供与を受けた」「あのレーダーにはガミラスの技術が盛り込まれている」とすればある程度の説得力は与えられます。たぶん本編でも、そういう設定なんだろうと思います。
問題は「イーターとの関係性」です。
小林デザインに対する好みは置いておいて、やはり気になるのが「どこにでも同じような紋様が描かれる」問題です。菱形の紋様で言えば、イーターとの意匠被り。
これを上手に活用したいですよね。
恐らくですが、第七章のガトランティスとの本土決戦で、ガイゼンガン兵器群についてネタバラシがあります。
ガイゼンガン兵器群については、「生えてくる」こと、どうやら人が化けているらしいことはすでに明らかになっていますが、詳細は副監督すら明かしていません。
つまり、あの紋様とレーダーが、ガイゼンガン兵器群に対して何らかの意味を持つ存在である、とすれば、単に「ガミラスの技術を利用した」という設定以上の特別な意義をあのデザインに与えることができます。
こう考えてみると、ヤマトに刻まれたこと自体が問題というよりは、イーター(ガイゼンガン兵器群)が菱形(アケーリアス文明)の意匠で描かれていることの方が重大な問題のように思えます。
ガイゼンガン兵器群についてはテレザート占領との関連性が示唆されていますので(テレサの力で云々)、この辺りで整合性をとるつもりのようですが……。
すると、次は第一章の時系列が問題になってきます(カラクルムの出現はテレザート占領の前か後か*1……)。
どんどん深みに入り込んできました。
ヤマトのレーダーに刻まれた菱形紋様の設定上の整合性を評価するにあたって、第七章で明かされるであろうガイゼンガン兵器群の設定が見逃せないという……。
なんだか、不思議な話ですが(笑)。
*1:第2話ラストでバンクが入っていることには意味があるらしく、ここで時系列が入れ替わっている可能性がある