こんにちは。ymtetcです。
『ヤマト2205』は、かつての『新たなる旅立ち』のストーリーを下敷きにしているといいます。ですが、『2199』以来のリメイク世界と、『宇宙戦艦ヤマト』以来の旧作世界には若干のズレがあります。『2205』もまた、そのズレと無縁ではありません。
〇ズレが『2205』にもたらすもの
旧『ヤマト』と『2199』の大きな違いは、ガミラスが滅亡しているか、いないかです。この旧作と『2199』のズレは、『2202』にも大きな影響を与えました。きっと、『2205』にも影響を及ぼすでしょう。例えば、『2205』冒頭のガミラス星が『新たなる』冒頭のように爆発するかと言えば、恐らくは爆発しないはずです*1。
『新たなる旅立ち』では、資源を求めてガミラス・イスカンダルに手を伸ばしてきた暗黒星団帝国と、時あたかも故郷ガミラス星に立ち寄っていたデスラー艦隊が遭遇することで、物語の核となる事件が発生します。もしも、リメイク世界の暗黒星団帝国軍がガミラス・イスカンダルの領域にまで侵入してきているとすれば、彼らはデスラー艦隊ではなく、まずガミラス軍と衝突することになります。そうなれば、それは本土決戦です。ですが、いきなり本土決戦が勃発するとは思えません。本星を守るために艦隊や防衛システムを展開するだけの力を、『2199』世界のガミラスはまだ残しているからです。であれば、『2205』以前から、ガミラスは暗黒星団帝国軍との戦闘に悩まされていた可能性も浮上してきます。
もしも、『2202』以後の2年間、ガミラスが暗黒星団帝国という新たな脅威に直面していたのだとすれば、同盟関係を築いている地球連邦が無関係ではいられないはずです。『2202』冒頭の第8ガミラシア奪還作戦は、映像を観る限り天の川銀河の外で行われていました。おまけに『2202』で、ガミラス軍は地球のために戦いました*2。地球連邦防衛軍が、これまで以上にガミラスとの共同作戦に取り組んでいる可能性も十分にあります。防衛軍の基地が大マゼラン銀河にあってもおかしくないでしょう。こうしてみると、旧作と『2199』のズレは、大マゼラン銀河の事件に地球連邦が関わりを持つきっかけを巡り巡ってもたらしてくれている、と考えることもできますね。
そして、『2205』の戦闘シーンがガミラスを舞台に行われるとすれば、ここに一つの可能性が浮上してきます。『2205』が、『2199』の採用しなかった「ガミラス本土決戦」の要素をここで拾い上げてくる可能性です。『2202』がアステロイドリングの要素を拾い上げたように。つまり、『2205』でガミラス星は滅亡を迎えるかもしれません。
『2205』の成績如何によってはあるかもしれない『Ⅲ』の時代に向けて、本作は、舞台設定を旧作と同じ状況に「修正」することも、可能ということになります。
〇ヤマトマガジン情報
先日、次回の『ヤマトマガジン』情報が掲載されました。
【ブロンズ会員様追加購入】STAR BLAZERS ヤマトマガジン【Vol.10】 YAMATO CREW
ヤマトマガジンVol.10では「ヤマト」の世界を創り支えるスタッフをインタビュー!
そして、アステロイド6の皆様と振り返り座談会を開催!「アクエリアス・アルゴリズム」が最終回を迎えた今だからこそ話せるエピソードや誕生秘話などを伺いました。最後に重大発表も?!
重大発表は他にもあります!ぜひ本誌をお楽しみに!<内容>
・「ヤマト」を支えるスタッフインタビュー
- 麻宮騎亜(絵コンテ・作画)
- 青木 隆(撮影監督)
- 上地正祐(CGディレクター)
- 福谷直樹(色彩設計)
- 星美弥子(特殊効果)
・2205最新情報
・アステロイド6振り返り座談会
・スターブレイザーズΛ情報
・MECHANIC徒然草
・"ニシザキ"を継いだ男の話
など
とあります。これまで注目されがちだった監督・脚本といった花形のスタッフではなく、より実務的な側面を担う中核スタッフにインタビューしていることが素晴らしいですね。
さて、気になる「重大発表」ですが、有力なものとして考え得るのが
です。表紙にモザイクのかかっている部分が三つありますが、そのうち二つはこの二作品の話題でしょう。これらが発表される可能性はかなり高いと見ています。あるいは、「アクエリアス・アルゴリズム」をより広く世に問うために単行本化する、といった可能性も多少ありそうです。
個人的には映像作品に関する発表もあれば嬉しいのですが、仮に何らかの企画があったとしても『ヤマトという時代』や『2205』がひと段落するまでは発表しない方がいいでしょうから、期待はしないでおきます。また、期待される『2205』情報も、まずは総集編を優先すべき段階ですから、具体的なものには期待しないでおきましょう。ただ、今回の『2205』情報では、これまでとは異なる新しいものを期待したいです。
それは、場面カットです。『追憶』のラストに『方舟』の特報が付いていた過去に鑑みれば、既に特報段階の場面カットが完成している可能性は十分あります。ファンクラブ会報レベルであれば、『ヤマトという時代』の話題性にもそこまで影響しないはずです。この機会に『2205』の制作が進んでいることをさらにアピールすれば、ファンクラブ会員をいっそう勇気づけることになるのではないでしょうか。