こんにちは。ymtetcです。
テレビ朝日の番組が「歴史を変えたアニメ」をテーマに番組を制作しました。
本来なら、「歴史を変えたアニメ」を考える時に『宇宙戦艦ヤマト』は外せないはずです。
4月13日(火)よる8時「#林修の今でしょ!講座」は「今、#アニメでしょ!2時間SP」✨
— 【公式】林修の今でしょ!講座 (@imadesyo_ex) 2021年4月8日
アニメ🤡に携わるレジェンド達のスゴ技が続々登場‼️
あなたが選ぶ、歴史📰を変えたアニメは❓
コメントRTでみんな投稿してね❗️#今アニメでしょ#林修#バカリズム#朝日奈央#伊沢拓司#上川隆也#ぺこぱ#宮田俊哉pic.twitter.com/bcklQcY2OS
ところが、この番組で『宇宙戦艦ヤマト』がきちんと取り上げられることはありませんでした。その原因は、一体何なのでしょうか。
原因は、番組の企画そのものにあると言っていいでしょう。
この番組は、「CG」「音」などの技術的なジャンルに分けて、それぞれの部門でエポックメイキング(であったと思われる)作品を紹介する構成をとっていました。つまり、アニメの歴史を変えたアニメではなく、「アニメのCG/音/背景を変えたアニメ」だったのです。
確かに、『宇宙戦艦ヤマト』はアニメ史を語る上で無視できない存在です。しかしながら、具体的にアニメの「何」を変えたのかについては、実は明確ではありません。
それはきっと、私たちが「ヤマトらしさ」を掴めないでいることと無関係ではないと思います。『ヤマト』はアニメの「何」を変えたのか。世間のアニメに対する視線を変えたとよく言われますが、それは一体なぜなのか。何が、『ヤマト』を「歴史を変えたアニメ」たらしめるのか。
作画? 音楽? メカデザイン? テレビ朝日の番組で取り上げられたような特定のジャンルからは、『ヤマト』の歴史的意義を見出すことができないのです。
この話が、このツイートに繋がってきます。
番組にヤマトが出なかったのは残念ですが、ヤマトを出す余地はあったのかと考えると微妙なところです。ヤマトが歴史を変えたことには変わりないけれど、アニメーション作品の技術史の中で、果たしてヤマトはどこまで現在に繋がるものを残せたのか。それが問われている感じを受けました。
— ymtetc (@ymtetc) 2021年4月13日
果たして現在、『宇宙戦艦ヤマト』が切り開いた地平の上に立っているアニメーション作品は存在するのでしょうか。世間のアニメに対する視線を変える作品なら、別に『宇宙戦艦ヤマト』でなくともいいのです。『ヤマト』がなくたって、遅かれ早かれ世間のアニメに対する視線は変化していたはず。であれば、本当の意味で『ヤマト』がアニメの歴史に残したものは、果たして存在しているのでしょうか?
今回の番組は、そんな少し難しいものを問うているような気がしますね。