ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

『エヴァ』から考える『ヤマト』シリーズ入門編の最適解

こんにちは。ymtetcです。

今日の話題はサブブログと迷ったのですが、以前『シン・エヴァ』感想をメインブログに投稿していたので、こちらで公開します。

『シン・エヴァ』の公開によってシリーズが完結したことで、『エヴァ』そのものに対する注目度も高まっていると感じます。その中で、私の身の回りにも「この機会だから『エヴァ』を観てみようかな」という層が一定程度います。

そこで今日は、初心者が『シン・エヴァ』を楽しむにあたって旧劇(あるいは旧テレビ版)の知識が必要なのかどうかについて、書いていきます。

 

結論から言えば、必要だし、必要ありません。

どういうことか。

まず、『シン・エヴァ』を100%楽しむ、と考えれば必要でしょう。メタ演出も多いですし、「何度もここで会ってる」などのセリフを解釈する上では、旧テレビや旧劇場版の知識は必要です。また、細かな人間関係など、新劇場版ではフォローしきれていない部分もあります。

ですが、『シン・エヴァ』の映画としての重要な部分を楽しむためには、必要ないと私は考えます。それは何より、細かな知識のフォローを最初から初心者に求めるのは酷だし、意味がないということに理由があります。

そして、ここからが本題です。

重要なのは、既存ファンの考える「必要な知識」を、果たしてどこまで本編から読み取ることができるのか、です。特に『エヴァ』の場合、既存ファンが考える「必要な知識」は、漫然と旧劇場版を観るだけでは得られません。既存ファンは本編からの情報のみならず、ファンによる考察・論議、そして社会現象といった、半ば思い出じみた作品外の知識をも持っています。そこまでをフォローして、既存ファンに追いつけというのはかなり酷なのではないでしょうか。

それゆえに、私は『エヴァ』を語るものとしては、最低限、新劇場版の4作品だけがあれば大丈夫だと考えています。まず新劇場版を観る。そこからハマれば旧劇やテレビ版を観ればいいし、観なくてもいい。旧劇やテレビ版に惹かれたならば、考察やファンの解釈を読んでもいい。そうしてもう一度、新劇場版を観てもいい。

始まりが何であれ、知識は後からつければいいのだと思います。

 

さて、メインブログですから、最後に『宇宙戦艦ヤマト』に話を戻しましょう。

先日、『ヤマト』シリーズの入門編としては旧作第一作しかないのではないか(でも、薦めにくい)と書き、色々なご意見をいただきました。そして、それらを踏まえて改めて考えてみると、

『ヤマト』シリーズの入門編として最も適切なのは「今いちばん面白い『宇宙戦艦ヤマト』」なのではないか。

と思えてきました。つまり、1974年の第一作から2021年の『2205』に至るまでのたくさんの『宇宙戦艦ヤマト』の中で「今いちばん面白い」と胸を張ってオススメできる作品こそ、『ヤマト』シリーズの入門編としてベストなのです。

それは当然、最新作に限りません。それぞれが「今いちばん面白い」と考えている作品ですから、その時考えたものがそこに当てはまります。例えば2021年に『さらば』を薦めた人が、2031年に『2199』を薦めてもいい。2041年に『2202』を薦めてもいい。とにかくその時その時に「今いちばん面白い」と思った『宇宙戦艦ヤマト』を挙げること。それが、『ヤマト』シリーズの入門編の最適解なのではないでしょうか。

くり返しになりますが、知識(それ以外の作品の情報)は後からつければいいのですから。