こんにちは。ymtetcです。
「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択
— 宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会 (@new_yamato_2199) 2021年6月4日
6.11 劇場上映開始⚓
山寺宏一(アベルト・デスラー役)
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福井晴敏(構成・監修・脚本)
スペシャルインタビューを公開しました!https://t.co/E14WnaaiZl#宇宙戦艦ヤマト pic.twitter.com/Rpx3Ueey5r
以前別の媒体で掲載されていた山寺さんと福井さんの対談ですが、今回改めて、公式インタビューとして公開されました。基本的には以前出されたものと同じ内容(同じインタビュー)ですが、いくつか表現の違う部分もありました。
とはいえ元々はいまの大変な状況が生まれる前に作られたものですので、これから先、この連続してやってくる不安の時代をどう生き抜くかということに関しては、続く『2205』という物語でしっかりと掘り下げております。「希望」という言葉の大事さ重さを再確認できる物語になっていますので、ぜひご覧になっていただければと思います。
特に今回、この部分が特徴的だと私は思いました。
以前公開されていた記事だと、
福井さん 震災後10年の気分が「2202」としたら、不安が続く時代に描いたのが「2205」です。今の状況を捉え直しています。希望という言葉が空回りしがちだけど、言葉の重さ、大事さを確認できるはずです。
宇宙戦艦ヤマト:現代の鏡像としての総集編 「2205」はどうなる!? 福井晴敏、山寺宏一に聞く - MANTANWEB(まんたんウェブ)
となっていました。
今回発表された記事では、「とはいえ元々はいまの大変な状況が生まれる前に作られたものですので、この連続してやってくる不安の時代をどう生き抜くかということに関しては、続く『2205』という物語でしっかりと掘り下げております」とあり、『2205』の方がより現在の社会に即した物語であることが強調されています。
「いまの大変な状況」がいったい何を示しているのかは分かりません。ですが現状、どうしても頭をよぎるのがコロナ禍です。
「愛の宣伝会議」で『ヤマトという時代』の企画が2019年春には動いていたと明かされました。『2205』もほとんど同時期だったと思われます。すなわち本来、『2205』もコロナ禍には対応できない作品だったはずです。そんな中、今回の福井さんの語りは、「『2205』がコロナ禍(に伴う社会不安)に合わせて作り変えられた」可能性を示唆するものだと言えます。
ところで現在、しきりに『2205』の制作の遅れを愚痴っているのが小林さんです。最近のツイートでは「現行本編の方は続篇の予告が出来るかどうか」と語っており、『2205』が、おそらく数十秒程度であろう予告編の制作にも手間取っていると証言しています。
小林さんの『2205』批判は割り引いて読まなければなりませんが、それにしても心配です。うまくいってないとすれば、何が原因なのでしょう? スタジオ? 予算? スタッフ? 時間は十分なはずなので……。
— ymtetc (@ymtetc) 2021年5月30日
その理由については、私も全く原因が思い当たらず保留としていました。ただ、今回の福井さんの口ぶりから考えると、コロナ禍の社会に合わせて脚本に変更を加えたことが、制作の遅れに影響を及ぼしている可能性もあるのかな、と思いました。作画のためにはアフレコが、アフレコのためには絵コンテが、絵コンテのためには脚本が必要ですからね。
なお福井さんは以前マガジンで、『2205』について「上映が遅れているぶん、がんばって少しでも良い作品をお届けできるよう努力している」と語っています。私はてっきり映像面での「がんばって」だと思っていましたが、案外、脚本の話だったのかもしれませんね。