ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【これからのヤマト】大切なのは"過去のヤマト"を知ること?

こんにちは。ymtetcです。

宇宙戦艦ヤマト』新作をつくる時に問題となるのは、新旧のギャップ。そんな話を以前しました。

ymtetc.hatenablog.com

この時、私は「旧作風を重視するか」「現代風を重視するか」の二択を提示しています。

しかし一週間経って、それよりも大切なことがあるのではないか、と考えるようになりました。今日はそのことについて、考えていきましょう。

私は、「旧作風を重視する」にせよ「現代風を重視する」にせよ、最も大切なことは、”過去の『宇宙戦艦ヤマト』に対する分析”なのではないかと考えます。

なぜなら、過去の『宇宙戦艦ヤマト』に対する分析なくして、「新しい『宇宙戦艦ヤマト』」を説得力のある形で提示することはできない、と考えるからです。

旧作風を重視する新作『宇宙戦艦ヤマト』を作るならば、”過去の『ヤマト』に対する分析”が必要なのは言うまでもありません。しかし、それだけでなく、「現代風」や「新しい作風」の『ヤマト』を作る場合にも、”過去の『ヤマト』に対する分析”が必要なのではないかと考えます。

昨今、「論文」や「科学」がキーワードになっていますが、例えば学会や学説の動向も知らずに「私は新発見をした!」と主張しても、説得力には乏しい

「新しさ」に挑戦するといえど、いや、だからこそ、過去に対する慎重かつ丁寧な検討をしようとする姿勢が大切なのではないでしょうか。

現状、他のどの『ヤマト』とも決定的に交わることのない世界線を描く『スターブレイザーズΛ』を除いては、最新作の『ヤマト黎明篇 アクエリアスアルゴリズム』や『2205』も含め、いずれも過去の『宇宙戦艦ヤマト』を引き継ぐ作品ばかりです。

しかし、『Λ』が示しているように、これからの『ヤマト』は必ずしも、過去の『ヤマト』の全てを引き継ぐ必要はないと考えます。むしろ、リメイクが「名作」を使い果たした現状では、過去の『ヤマト』を過剰にリスペクトする必要もないでしょう。

ですが、だからといって、過去の『ヤマト』に対する検討なくして「新しい『ヤマト』」を提示しようとしても、それは空転してしまう可能性が高い。少なくとも、「新しい『ヤマト』」を説得的に提示することは、限りなく不可能に近いと言えます。

その意味で、私は、”過去の『ヤマト』”に対する分析に基づいた「新しい『ヤマト』」がもっともっと登場してくれば、きっと『ヤマト』シリーズのさらなる発展に繋がっていく。そう考えています。