ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

私的「好きなヤマト音楽」の見極め方

こんにちは。ymtetcです。

今日は個人的な「好きなヤマト音楽」の見極め方について、書いておきます。

ヤマト音楽の魅力を考えた時、やはり基本となるのは「メロディ」です。メロディの”強さ”、そして様々にアレンジできる”しなやかさ”こそ、宮川さんと西崎さんが作り上げてきたヤマト音楽の魅力だと私は思います。

私は音楽には疎いので、専門的見地から音楽の魅力を論じることはできません。そこで、簡易な「好きなヤマト音楽」=メロディがしなやかな音楽、の見極め方を考えてみました。

それは、「口ずさんでみて、楽しいかどうか」です。

まず、人間が口ずさむことのできるメロディにはある程度限界があります。ボイスパーカッションが得意な人でもなければ、複雑な楽器で奏でられるメロディは難しい。となれば必然的に、人間が口ずさむことのできるメロディはとても”強い”、と言えます。

次に、人間が口ずさんだその音は、どうしても原曲の魅力には劣ります。ボイスパーカッションが得意な人でもなければ(略)。となれば、口ずさんでも楽しいメロディは、いかようにもアレンジできる”しなやかな”メロディだと言えます。

「口ずさんでみて、楽しいかどうか」。これが、私の「好きなヤマト音楽」の見極め方です。

 

さて、ヤマト音楽は「ミュージカル」だ、と論じられることもあります。それには同感ですが、ヤマト音楽が面白いのは、実際に歌うことはほとんどない、ということです。

「ミュージカル」の定義の中に”歌うこと”は含まれていないのですが、日本で「ミュージカル」と言えば、歌とセットで語られることが多いですよね。

それでもヤマトが「ミュージカル」だと論じられるのは、ヤマト音楽が”歌える”ほどにメロディが強く、しなやかだからだと私は思います。

また、ヤマト音楽の歴史には、いわゆる「BGM」として構想されたメロディに歌詞が当てはめられた事例もあります。例えば後に『ヤマトⅢ』のエンディングテーマになる「別離」。あるいは、公式とは異なるところで合唱曲として歌詞が当てはめられた「大いなる愛」。それはヤマト音楽のメロディが、それほどまでに”強く、しなやか”であることの証明でしょう。

そしてヤマトの音楽史に、本編の「BGM」とは異なる様々なアレンジを集めたアルバムが存在することも、”強く、しなやか”なヤマトメロディを裏付けていると言えます。

ところで、今日取り上げた考え方は、他作品に応用することもできます。

私は基本的にヤマト音楽以外のアニメ音楽に胸を躍らせることはないのですが、数少ない例外の一つに『マクロスΔ』の「NEO STREAM」があります。ぜひサブスクリプション等で確認していただければと思いますが、これは戦闘シーンの音楽として使われた曲でした。いわば戦闘シーンの音楽が”歌えるほどに強く、しなやかなメロディ”で演出されたということですから、私が多少なりとも胸を躍らせたのもうなずけますね。

 

その見地からいくと、いわゆる「ミュージカル」系のアニメはおおよそ”刺さる”のかという話になりますが、そう単純にもいかないのが人間の面白いところです。

歌っているような、でも歌詞のないヤマト音楽。この絶妙なラインをついているところが、ヤマト音楽の魅力なのかもしれませんね。