ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト2205】「永遠」をテーマにできる可能性

こんにちは。ymtetcです。


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『2205』後章の予告が公開されました。

今日は、「これをテーマにすることもできるかも?」という可能性の話として、私が予告編を観て感じたことを書いていきたいと思います。

予告編の中で印象的だったのは、「永遠を手に入れても、人は救われない」というスターシャのセリフでした。

「永遠を手に入れても、人は救われない」。

イスカンダル人は。どうやらガミラス人や地球人とは人生の尺度が異なるらしい。これは既に示唆されていましたが、このセリフからは、他ならぬスターシャ自身が「永遠」を手に入れている可能性も示唆されています。

もしも、スターシャが「永遠」を手に入れて、なおそのことに絶望していたとしたら……。

ガミラス星に「寿命」を与えたのはスターシャなのかもしれません

また、デザリアムのいうイスカンダルの「呪われし力」とは、時間を操って(人や星に)「永遠」を与えることのできる力だ、と考えてみましょう。そうすれば、イスカンダルの技術によって時間断層が生まれた事実と符合させることもできますよね。

さらに、原作では機械化された生命体であったデザリアム(暗黒星団帝国)に注目してみましょう。リメイク版でも原作同じだとすれば、デザリアムを「永遠」を得た人々として描くことも可能になります

デザリアムもまた「永遠」の恐ろしさを知っているからこそ、「永遠」を与えることのできるイスカンダルを「忌むべき星」と捉え、その力を「呪われし力」と呼び、我々と同じような絶望を他の星で繰り返さぬため、イスカンダルを管理しなければならないと使命感に駆られている……とか。

このように、「永遠」と「寿命」を対比的に捉えることで”人生は永遠であった方がいいのか、限りがあった方がいいのか”という哲学の原点に返ったような問いを、ここで問うことが可能になります。

またこの問いは、メタ的には、明確な終わりが見えないリメイクシリーズに対する問いにもなります。すなわち、全ての存在に「寿命」や限りのあることを肯定すれば、リメイクシリーズは必ず完結させる、という決意を暗に示すことになる。リメイクシリーズが完結へと向かう第一歩としては、悪くない問いなのではないでしょうか。

 

さて、今回私が書いたことは、実際のところ、本編(前章)の内容と完全にマッチするものではありません。特に、デザリアムが「歴史」をキーワードにしている部分が拾えていません。しかし、「時間」が一つの軸になりそうなことは間違いないと思います。前章第4話で、芹沢がわざわざ高次元世界の説明を入れているところも、後章に関わってくるかもしれませんね。

とはいえ、私としては、やはり「永遠」を推します(笑)。なんといっても原作の順序でいけば、次回作は「永遠(とわ)に」ですから。