ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト2205】福井ヤマトの弱点

こんにちは。ymtetcです。

福井さんは物語のテーマの中に、キャラクターを当てはめていくタイプの脚本家だと思います。しかし、それには弊害もありました。

今日はそれについて、考えていきます。

 

福井ヤマトには必ず明確なテーマがあります。『2202』なら愛の戦士たち、『2205』なら新たなる旅立ちです。

そして福井さんはテーマの中に、古代、ズォーダー、デスラー、土門、スターシャなどを当てはめていきます。その結果、計算された「感動」やドラマチックな展開を生み出していることは間違いありません。

しかしその一方で弊害もあります。

 

例えば、2205前章であれほど活躍した星名が後章には登場しません。理由はシンプルで、物語の中で果たす役割がなくなったからです。

福井脚本には「理由なく登場するキャラクター」の余地が少ないのです。その結果、特定のキャラクターの出番が急に途絶えるなど、流れからすればかえって不自然な展開にすらなり得る。これが弊害です。