こんにちは。ymtetcです。
スタッフを選択する際に重要な側面として「正統性」があります。すなわち、絶対的な存在であるオリジナル版の『宇宙戦艦ヤマト』に対して、いかにファンを納得させる経歴をもった人材であるか、という点も重要なのではないでしょうか。
例えば、リメイクシリーズにおける宮川彬良さんの仕事は素晴らしく、そこには必ずしも、彬良さんが「宮川泰の息子」である点は関係ないでしょう。
ですが、仮にこう考えるとどうでしょうか。
全く同じ楽曲を、あるヤマトファンには「新しい作曲家が作った曲」として伝え、あるヤマトファンには「宮川泰の息子が作った曲」として伝える。
両者の評価は全く同じになるかといえば、そうではないと私は考えます。
ファンにとって大切なことは、こうした「正統性」のバイアスに気づくことでしょう。
一方、公式側にとって大切なのは、こうした「正統性」を有効に活用することです。
宮川彬良さんを例に出しましtが、失礼を承知でいえば、「宮川泰の息子がリメイク版の音楽を担当する」こと自体が、一つの物語として成立しています。
前面に打ち出すかどうかは別にして、時にドラマチックな人選をすることも、作品の基礎的な魅力を担保する上では重要なのではないでしょうか。