ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

『宇宙戦艦ヤマト』の強みは「ミッション」

こんにちは。ymtetcです。

今日は『宇宙戦艦ヤマト』の強みについて、考えてみます。

最近は『刀剣乱舞 花丸』『スターウォーズ クローンウォーズ』『SPY×FAMILY』をローテーションで観ています。いずれも序盤なのですが、『花丸』がキャラクターに強みを持ち、『クローンウォーズ』が世界観に強みを持ち、『SPY×FAMILY』がキャラクターに強みを持つ、というのが現状の感想です。

さて、ここから『宇宙戦艦ヤマト』を顧みると、『宇宙戦艦ヤマト』の強みはどこにあるのでしょうか。少なくとも、キャラクターや世界観に関しては、他作品を圧倒するほどの力は持っていないと考えます。それはキャラクター・世界観ともに、旧作→リメイクで少なからず変更されたことからも分かります。

では、強みはどこか。

それは「ミッションの明確さ、面白さ」ではないでしょうか。

第一作『ヤマト』は、宇宙戦艦ヤマトの目的地もミッションも、期日さえも明確でした。「人類滅亡まであと365日、目的地はイスカンダル、ミッションはコスモクリーナーDを受け取ること」。この大枠があってこそ、メカ・キャラクター、音楽が輝いたのではないかと考えます。

一方、以降の『ヤマト』では「目的地」「ミッション」「期日」のいずれかが不明確になっていることが多いです。特に「期日」は曖昧なことが多かった。それを反省してか、「期日」を明確にした『Ⅲ』も、今度は「目的地」が曖昧になっています。

「目的地」「ミッション」「期日」の3つを明確にした上で、観客にとって切迫感のある具体的な要素を設定し、「ヤマトの旅」を仕立てあげる。そうすることができれば、再び第一作『ヤマト』の魅力を作品の柱に位置付けることができると考えます。

なお、その意味では「一定のペースで迫る移動性ブラックホールが地球に到達する前に、地球人をアマールへ移住させる」という『復活篇』のミッション設定は、とても惜しい設定だったと思いますね。