ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

1990年代後半生まれの私が、『ヤマト』ファンになるまで

こんにちは。ymtetcです。

ここ最近、『ヤマト』を次世代に引き継ぐ方法について考えてきました。そのなかで先日、コメント欄において「ymtetcが『宇宙戦艦ヤマト』を観るようになった理由」も参考になるのではないか、と指摘をいただきました。

今日は、それについて書いていきたいと思います。

〇子供向けアニメの一つだった『宇宙戦艦ヤマト

私が『ヤマト』を観始めたのは、5歳あたりだと思います。

記憶は曖昧ですが、少なくとも『大ヤマト零号』のビジュアルを観て「大好きなヤマトとのデザインの違い」にイライラしたことだけは覚えている(ヤマト車検のCMかもしれませんね)ので、この時期には『ヤマト』を観ていたことは間違いないでしょう。

さて、きっかけは不明ですが、私は子供向けアニメを放映するCSチャンネルで『宇宙戦艦ヤマト』を観ていました。つまり、私にとって『ヤマト』とは、『トムとジェリー』など、”子供向けアニメ”の延長線上にある作品だったのです。

〇『宇宙戦艦ヤマト』の特殊性

そのなかで、『ヤマト』が特殊だったのは、「親も一緒に盛り上がってくれる」点です。

例えば『トムとジェリー』など、いかにも子供向け然としたアニメであれば、親世代も一緒に観て楽しんではくれますが、やはり一歩引いた立ち位置から観ることになります。

しかし『ヤマト』なら、私の親が『ヤマト』世代ど真ん中であることもあって、親も一緒になって、童心にかえって観てくれるのです。『ヤマト』の前では私も親も「子供」になって、一緒になって盛り上がることができた

それが、私の『ヤマト』体験においては、きわめて重要だったと思います。今も親と一緒にリメイク・ヤマトを観ているのですが、感慨深い気持ちになりますね。

〇『999』との相乗効果

さて、同じチャンネルで放映されていたかどうかは分かりませんが、幼少の私が『ヤマト』を楽しんでいたころ、並行して『999』も楽しんでいました。

先日コメントでいただいた通り、松本零士さんの世界観である『999』と西崎色の濃い『ヤマト』では、そのテイストが大いに違うのですが、幼少の私にとって『999』と『ヤマト』の違いは、「鉄道が宇宙を飛んでいるか、戦艦が宇宙を飛んでいるか」程度の違いしかありませんでした。

子供の心は素直なので、同じ作品を観ていると飽きることもあります。しかし、『999』と『ヤマト』は、同じような作品でありながら微妙なテイストの違いがあり、この両作を並行して楽しんでいると、実はあまり飽きることがないのです。

『999』にハマりながら、『ヤマト』にもハマる。そうした構造があったと思います。

〇友人との遊び

友人と遊ぶうえでも『宇宙戦艦ヤマト』は特別な地位を占めました。「『ヤマト』ごっこ」は、それ以外の作品にはない特徴を持っていたのです。

例えば仮面ライダーであれば、どうしても主役は少なくなります。戦隊ものであれば敵対勢力が必要になり、敵対勢力は敗れることが求められます。

しかし『ヤマト』であれば、「第一艦橋」という場を設定し、そこで働くことがベースになります。しかも『ヤマト』の任務は戦うことだけではありません。主役が複数いて、必ずしも戦う必要がない。そうした特徴をもっていた「『ヤマト』ごっこ」は、友人との仲を深めると同時に、『ヤマト』愛を育むことにもつながっていたと思います。

〇いろいろなヒントになりそう

今回は私の記憶をたどりながら、幼少時代の私と『宇宙戦艦ヤマト』について考えました。あまり普遍的なデータではありませんが、何らかのヒントにはなりそうです。

例えば、「親子で楽しめる作品」というのは、今後の『ヤマト』が目指していい地平なのではないでしょうか。実際の『ヤマト』も、『2205』以降は「ヤマト世代とその子供世代」をターゲットにしているようですが、これをさらに一歩進めて、「現在の子供世代とその親」をターゲットにしてもいいかもしれませんね。

【更新が遅くなり申し訳ありません】