ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

洋上艦というアイデンティティ:『宇宙戦艦ヤマト』の行く道

こんにちは。ymtetcです。

前回の記事では、『ヤマト』音楽について考えました。今回はメカニックデザインについて考えます。

カニックについては、少なくとも洋上艦のデザインをモチーフにすることだけは守りたいところです。

そのラインを外れると批判を受ける可能性が高いことは、「アポロノームは水に浮かべたら傾く」との批判にも現れています。

なぜ洋上艦のデザインを守らなければならないのかというと、「船が空を飛ぶ」ことが『ヤマト』のアイデンティティだからです。『999』ほか、『銀河鉄道』シリーズが鉄道の形を一切捨てることは絶対にないでしょう。

ただ、その点を守れば、それ以外はある程度メカニックデザイナーの自由でも良いのではないでしょうか。

というと、どうしても『2202』の小林誠さんに対する批判が浮かびます。ただ、小林さんが批判された背景には「小林さんは前作『2199』のメカデザイン担当ではない」「既存メカに独自のアレンジを加えている」といった要素がありました。

そこで、最低限「シリーズのなかで」の連続性を保つ必要があることも分かります。

シリーズのなかでの連続性を保つことは前提として、新しくシリーズを立てる際には「洋上艦のデザインをモチーフにする」ことを守る。この縛りがあることによって、かえってデザイナーが自由にクリエイティビティを発揮できるのではないでしょうか。