ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト2202】艦隊戦が致命的な第1話

こんにちは。ymtetcです。

『ヤマト2202』第1話は評価が難しいな、と感じます。話は面白いのですが映像がついていかない……珍しい回だと考えます。

久しぶりに観て思ったのは「案外悪くない」ということです。

冒頭、ガミラスと地球の艦隊がスムーズに連合艦隊へ移行していく様子などは月日の経過を感じさせますし、アンドロメダ登場の重みもよく表現されています。Bパートの急展開にも引き込まれるますね。そして最後はヤマトが持っていく流れも、王道でいいなと思います。

第1話は完全オリジナル展開&原点回帰な作品の導入として、非常にうまくまとまっていると考えます。『2199』からの連続性と、『2199』からスタッフが変わった分の新しい魅力がうまく表現できているのではないでしょうか。福井さんの脚本も良かったし、後半パートを付け足したという演出スタッフのアイデアも良かったと思います。

ただ、『2202』の悪いところが出たのも事実です。とにかく艦隊戦が物足りないし、よく分かりません。意図の分からないシーンもありますし、全体的に、脚本で描きたいはずのテンポ感と、演出がマッチしていません。特にAパートの艦隊戦は、正直全く機能していなかったのではないでしょうか。

恐らく艦隊戦のディテールで言えば、『2205』冒頭のデスラー艦隊とボラー艦隊の戦いも似たようなものだったと思います。しかし、あちらは尺をあまりとっていません。役割でいえば、『2199』第11話冒頭のドメル艦隊とガトランティス艦隊の戦いに近いのです。

『2202』第1話冒頭の艦隊戦も、そうした役割に徹することができればよかったのではないかと思います。例えば、古代進が活躍する場面は、今思えばいらなかったかもしれません。まぁ、「あまり尺をとって見せるような艦隊戦ではなかった」という反省が『2205』に活きているならいいですね。