こんにちは。ymtetcです。
今、第六章を観終わって帰宅する道すがらこの記事を書いています。当日中に更新、としなくてよかったなぁ、なんて思いながら。
「2202の暴力」
私の純粋な第一印象がこれです。
決して悪い意味じゃありません。
これまでバラバラだった2202の要素たちが、いよいよその真の姿を露わにしながら、次々と襲いかかる。そんな映画でした。
そう! 映画なんです。
今回は、一本の映画として成り立つ作りだったな、と思います。これまでの章では、映画としての「消化不良」感が毎回残っていました。「あー、ここで終わるのか、すっきりしなかったな。残念」という感覚ですね。
しかし、今回はある意味ひとつ「出し切った」感があります。もちろん、2202の全てを出し切った訳ではないでしょうが。
第六章で出せる分は全部出し、新たな展開を告げてエンドロール。そんな印象です。
「エネルギッシュ」
また、少し考えて出てきた印象がこれです。
冒頭10分の際に「この冒頭10分のハテナマークが2時間だと8倍になるのかな」と書いたのですが、それは確かにそうだったように思います。
「?」という感覚をたくさん覚えたような気がするので(笑)
ただ、第六章は2202がこれまで「やりたいけどできていなかった」こと、すなわち「勢いで乗り切ること」が出来ていました。すごく前向きなエネルギーを感じるんですね。
暑苦しくなるくらいの勢いでしたので、2時間弱の上映があっという間に思えました。
最後まで観ずして2202は語れない
当たり前なのですが、称賛するにせよ批判するにせよ、是々非々にせよ、今後2202を語る上では第六章は観なければいけない章だと思いました。
というのも、第五章と比べて格段に、物語の核心へと近づいているからです。予想通りとはいえ、正直これほどまでに「2202」という作品そのものに迫る章になるとは。思っていませんでした。
これまで批判してきた人。今更評価が変わるとは思えません。むしろ、更に嫌いな部分が増えて、批判したくなるかもしれません。しかし、今後も(批判という形ではあるものの)2202という作品に向き合っていこうと思うのならば、最終章まで観るべきだろうなと思いました。
やはり「2202の暴力」
第五章ないしはそれ以前の章まで、で批判するのと、この第六章以降に基づいて批判するのとでは、その批判の精度、クオリティは格段に違うだろうと考えます。
2202の擁護サイドである私ですが、これまで「ちょっと盛り返すのは厳しいかなぁ」と思っていたものが「もしかしたら第七章で大逆転あるかな」と期待が持てる程度にはなりました。
それ程までに今回は、「2202はこうだ!」というメッセージの強さ、「このテーマを語ってやるんだ!」という意志の強さを感じました。
それがまさに「2202の暴力」ということなのです。
ずっと「2202」にぶっ叩かれてるような2時間弱でしたね。「どうだ!わかったか!これが2202だ!」と。
私は嫌いじゃないです。
「副監督メカの暴力」
しかし、副監督メカが嫌いな方にとっては辛い2時間弱かもしれません。
予想通りではありますが、第五章までの比じゃないくらいに「副監督」要素が画面を埋め尽くします。
「副監督メカは嫌いだけど展開が気になるから第六章観たいなー」という方、その点だけは予め覚悟しておいて頂ければと思います(笑)
いちいち副監督メカに構ってたら目眩がしちゃうと思うので。
粗はこれから見つかるはず
これまでの章と比べて割に称賛意見の多い第六章ですが、細かい粗やツッコミどころは、これからどんどん見つかるはずです。
今はみんなテンション上がってますからね。これから第七章までの間に色々と批判意見があがってきて、「あれ、言うほど良い映画じゃなかったな」なんて思ってしまうかも。
ですので、純粋にワイワイ楽しみたい人は早めに劇場に行きましょう(笑)
「メカはダサいが面白い」だったか
第六章に向けて、私は「メカはダサいが面白い、みたいな作品になって欲しい」と言いました。
それがどうだったかと言いますと、うーん。
「面白い」とまでは言い切れません。
ただ、「面白くなかった」わけじゃない。とても満足して劇場を出てきました。
ということで、改めて考えてみるならば、
「メカはダサいが情熱は感じた。この調子でブレずに完走して欲しい」です。
我ながらひどい「上から目線」。。
でも、まさしく「情熱的」なんです。
──作り手の熱意が伝わってくる。
そんな映画でした。