ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト2202】序盤の好きだったポイント

こんにちは。ymtetcです。

多くの例に違わず、私も『2202』の序盤の評価が比較的高い人間でした。

それは、『2202』序盤の展開が、新しいスタッフの新鮮味を出しつつ、いくつか「旧作そのまま」の部分を残していたからです。

ヤマト発進をめぐるドラマ、ガトランティスの雰囲気などは、まだ「旧作そのまま」になる余地を残していました。一方、福井さんらしい(?)社会ドラマ、政治ドラマの風味が取り入れられていたので、それはそれはワクワクしたわけです。

ところが、これは第7話の「イワシの大群」を境に転換していきます。以降、私が「最高傑作」と思っていた『2202』は、別の作品のように変わっていきます。

もちろん、序盤の展開はあくまでジャブであって、中盤以降の展開も予め準備されていたものにすぎません。私の失望は、単なる「勘違い」によるものです。

ですが、『2205』で、作り手は『2202』序盤のような「旧作そのまま」×「新作ドラマ」の方針をとりました。作り手の判断としては、前者の方が正しかった、と見ていたようですね。

これが『3199』になって、どちらに転ぶのかは分かりません。これもひとつ、楽しみな点かなと思います。

【ヤマト2202】必要だったのは「この3年間の思い出」

こんにちは。ymtetcです。

『2202』が公開された当初、「真田が古代の(テレザート行き)発案に賛同するのは違和感がある」との批判がありました。

今改めて『2202』を観直してみると、「真田は波動砲反対派である」との前提に立てば、あまり違和感のない展開がとられていたと思います。

沖田艦長がいなくなったことで、旧ヤマトクルーのトップは真田になりました。古代が「艦長代理を務めてほしい」と言われて驚いているあたり、この3年間、ヤマトクルーのリーダーはどちらかといえば真田だったのでしょう。

その上で、真田は3年間、ヤマトクルーのリーダーとして、波動砲艦隊計画のそばで生きてきました。時間断層の存在も早くから知っていました。だから、真っ先に古代の手を取り「今の地球にヤマトの居場所はない」と言い切ったのです。

意外と、そこに違和感はありませんよね。

 

ただ、あえて補完するとすれば、ヤマトクルーや土方がこの3年間どんな扱いを受けてきたのか? が匂わされるとよかったかもしれません。

例えば、戦死した者たちが英雄として神格化されたり、それこそマスコミに追い回されたり。そこから波動砲封印と波動砲艦隊構想で意見が分かれて、ヤマトクルーが追い詰められたり。このあたりの補完が少しでもあれば、真田の思いにも、より共感できたかもしれませんね。

 

この点について、『2205』ではまた一つ、進歩している様子が見られます。3年間、古代たちに反対してきた人々の代表として、土門を出したからです。

 

と、ここまで書いたところで、『2202』ではそれがキーマンだった、と思い至りました。主人公たちに疑問や異論をもつ"異物"。福井さんの手癖かなぁと思いました。

『すずめの戸締まり』にトラウマを植え付けられた

こんにちは。ymtetcです。

昨日、新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』を観てきました。

とても新海さんらしい一面と、よくできた映画だなぁと思う一面もありましたが、全体的に、この映画は私にとって「グロテスク」「暴力的」な映画だったと思います。

トラウマを「植え付けられた」とタイトルに書きましたが、それは、もともと私が震災とは縁遠い場所に住んでいることもあって、震災へのトラウマをあまり抱いていないからです。

つまり、今回私が感じた「トラウマ感」や「グロテスクさ」「暴力性」は、全てが震災の記憶からくるものではありません。

 

ここ数日、『2199』『2202』を振り返りながら記事を書いてきましたが、このトラウマ感を解消しなければ前に進めないようにも思えます。しばらくはサブブログも活用しながら、『すずめの戸締まり』にも向き合っていければと思います。

【ヤマト2199】説明的すぎたラストシーン

こんにちは。ymtetcです。

2199最終話は、随所に旧作への回帰が見られました。もちろん、相原のリレー通信といった小ネタもありましたが、何より回全体で「宇宙を旅するヤマトと、ヤマトの帰りを待つ地球」の構図が繰り返し強調されていたことで、旧作のもっていた雰囲気を取り戻したと考えます。

ただ、ここまで旧作への回帰が見られると、もういっそのこと、さらに旧作への回帰を進めても良かったのではないか、と思えてきます。

私が気になるのは、最終盤のコスモリバースのくだりです。

『2199』は、旧作の「蘇る森雪」に、以下のような理由づけをしました。

  • 古代守がコスモリバースを用いて森雪を蘇らせる
  • コスモリバースは使用不能となるが、死去した沖田によってコスモリバースが再起動される
  • 森雪も地球も救われる

コスモリバースシステムの科学的説明はともかく、少なくともファンタジー的な理屈としては説明が成り立っています。

さらに、旧作では「コスモクリーナーによって命を落とした森雪」が、新作では「コスモリバースによって復活する」と、対比的な再構成が行われているところも洒落ています。

 

ただ、これにはいくつかのデメリットがありました。

  • 古代守の魂が森雪に宿ったように見える
  • 地球を目の前にしたヤマトクルーの感慨が空虚なものに見える(この時点でコスモリバースが再起動する見込みは立っていないので)
  • 沖田の死の余韻が薄まる

 

では、どうすればよかったのでしょうか。

ファンタジー的な理屈については改変する必要はないと思います。変えるとすれば演出です。

現行2199では、森雪が蘇る仕組みがあまりにも"説明されすぎている"と考えます。理屈はわかりやすいのですが、そこまで"わかる"必要があるのか、は疑問です。

つまり、コスモリバースによって森雪が救われ、沖田の死によって地球が救われるプロセスは、あまり明確に描かなくてもよかったのではないでしょうか。

古代守の幽霊話、進の背後に立つ守、古代守の夢を見る沖田。沖田の死後、ひっそりと再起動するコスモリバース。この最低限の情報があれば、ヤマトファンは考察することができたと思います。一連の説明を最小限にして、旧作通りの「奇跡」を描けたなら、それはそれで、あの最終話に相応しいラストになったのではないでしょうか。

【ヤマト2202】序盤の展開に見るもう一つの『2202』

こんにちは。ymtetcです。

『2202』の序盤を最近見ていますが、「サスペンスと政治」の要素が強いな、と感じます。今日は、それについて考えます。

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【ヤマト2202】艦隊戦が致命的な第1話

こんにちは。ymtetcです。

『ヤマト2202』第1話は評価が難しいな、と感じます。話は面白いのですが映像がついていかない……珍しい回だと考えます。

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【ヤマト2199】第22話を再評価したい

こんにちは。ymtetcです。

『ヤマト2199』第22話「向かうべき星」は、私のなかで”『2199』の歯車が狂い始めた回”の一つで、私は当時”箸休め回”だと考えていました。ただ、改めて観てみると、いくつか意欲的な部分があったように思います。

今日は、そのことについて考えていきます。

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