ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

主題歌が語る『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの「平和」

こんにちは。ymtetcです。

この数日、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの主題歌に向き合ってきましたが、ふと、たくさんの主題歌に共通して出現するモチーフがあることに気づきました。

今日は、『ヤマト』主題歌に共通して出現するモチーフから、『ヤマト』シリーズが志向してきた「平和」について探っていきます。

  • 〇みんなで微笑むときが 復活のとき
  • 〇「豊かな自然」「人々の微笑み」と「優しい歌」
  • 〇『ヤマト』ソングが語る「平和」
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畑亜貴さんが完遂した二種類の「ヤマト・ソングのリメイク」

こんにちは。ymtetcです。

前回、THE ALFEE「この愛を捧げて」の歌詞を旧『ヤマト』作品に引き寄せて分析しましたが、今回はポスト・西﨑義展時代のヤマトソングの代表格、畑亜貴さんの作詞による「星が永遠を照らしてる」「美しい地球を知る者よ」を取り上げていきます。

この二曲は、それぞれ『宇宙戦艦ヤマト2199』第一章・第二章のエンディング主題歌として歌われました。畑亜貴さんは『宇宙戦艦ヤマト』ファンおよび「ささきいさお」ファンであることを公言されており、その作品への理解度は、後の『2199』『2202』『2205』主題歌を見ても群を抜いていると思います。

今日は「星が永遠を照らしてる」「美しい地球を知る者よ」の歌詞を通じて、畑亜貴さんによる「ヤマト・ソングのリメイク」について探っていきたいと思います。

  • 〇「星が永遠を照らしてる」
  • 〇旧作主題歌へのアンサー
  • 〇「美しい地球を知る者よ」
  • 〇二種類の「ヤマト・ソングのリメイク」
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THE ALFEE「この愛を捧げて」に継承された旧『ヤマト』の精神

こんにちは。ymtetcです。

宇宙戦艦ヤマト 復活篇』主題歌であったTHE ALFEE「この愛を捧げて」は、作詞の高見沢俊彦さんが『さらば宇宙戦艦ヤマト』ファンであったこともあり、『さらば宇宙戦艦ヤマト』、および主題歌「ヤマトより愛を込めて」へのオマージュに満ちています。

もちろん、高見沢さんが意識的にオマージュしているのは『さらば宇宙戦艦ヤマト』と「ヤマトより愛をこめて」のみでしょう。しかし、それに加えて、「この愛を捧げて」は、『さらば』の魂を継承したがゆえに(また、西﨑義展さんのチェックを通過したがゆえに)、すべての旧『ヤマト』の精神を継承した歌詞になったと私は考えます。

今日は私なりの解釈で、「この愛を捧げて」と『完結編』までの『宇宙戦艦ヤマト』作品が、互いに通じ合っている部分を探っていきます。

  • 〇宇宙は生きている
  • 愛する人を守る
  • 〇未来の子どもたち
  • 〇永遠の愛
  • 〇美しき星
  • 〇明日への希望
  • 〇命ある限り戦え
  • 〇愛とともに
  • 〇銀河伝説
  • さらば宇宙戦艦ヤマト
  • 〇はるばるのぞむ
  • 〇愛の叫び
  • 〇受け継がれた「愛」
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『宇宙戦艦ヤマト』はなぜ思想的に「完結」できないのか

こんにちは。ymtetcです。

宇宙戦艦ヤマト』は、面白いほどに「完結」できません。

その背景には、強固な既存ファンという商業的な理由もありますが、思想的な面でも「完結」できない理由があると考えます。

今日は、旧『ヤマト』のイメージソングである「ヤマト10年の賦」の歌詞に注目して、『宇宙戦艦ヤマト』が「完結」できない理由を探ります。

  • 〇「ヤマト10年の賦」が語る『ヤマト』の最終目的地
  • 〇実現不可能に近い「ヤマト10年の賦」
  • 福井晴敏の語る「『ヤマト』の完結」
  • 〇『さらば』という「永遠の航海」エンド
  • 〇現実味を帯びる「永遠の航海」エンド
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『ヤマト2202』メカデザイン論争はなぜ再燃しやすいのか

こんにちは。ymtetcです。

近頃「X(旧Twitter)」を見ていると、『ヤマト2202』のメカデザインに関して、一種の論争のようなものが繰り広げられている様子を時々目にします。

完結から5年が経ち、『2202』の反省に立つ続編『2205』の公開さえも久しい現在、なぜ何度も何度も『2202』メカデザイン論争は再燃してしまうのか。

今日は、その背景の一端を考えたいと思います。

  • ①旧作の世界観に沿わない『ヤマト2202』メカ
  • ②一部のファンが傷ついた『ヤマト2202』体験
  • ③世間に溢れる「世界観に沿ったメカデザイン」
  • ④”粘着”と感じる『2202』ファンの心理
  • ⑤エコーチェンバー現象
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「家族の前で観られない」ヤマト2199

こんにちは。ymtetcです。

『ヤマト2199』には、ネットスラングで「お風呂回」「水着回」と言われるようなシーンがあります。私個人の経験から、『ヤマト2199』は、あのシーンがあることによって「家族の前で観られない(観づらい)」作品になったと考えます。

しかし当時は、これを擁護する意見もありました。

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「おすすめしにくい」リメイク・ヤマト

こんにちは。ymtetcです。

『ヤマト3199』を控えている2024年。上映館数はリメイクシリーズの「非劇場版」作品としては最多であり、ファン層拡大への期待も膨らむ……

と言いたいところですが、私はそうは思えないのが現状です。

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