ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

主題歌が語る『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの「平和」

こんにちは。ymtetcです。 この数日、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの主題歌に向き合ってきましたが、ふと、たくさんの主題歌に共通して出現するモチーフがあることに気づきました。 今日は、『ヤマト』主題歌に共通して出現するモチーフから、『ヤマト』シリ…

畑亜貴さんが完遂した二種類の「ヤマト・ソングのリメイク」

こんにちは。ymtetcです。 前回、THE ALFEE「この愛を捧げて」の歌詞を旧『ヤマト』作品に引き寄せて分析しましたが、今回はポスト・西﨑義展時代のヤマトソングの代表格、畑亜貴さんの作詞による「星が永遠を照らしてる」「美しい地球を知る者よ」を取り上…

THE ALFEE「この愛を捧げて」に継承された旧『ヤマト』の精神

こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』主題歌であったTHE ALFEE「この愛を捧げて」は、作詞の高見沢俊彦さんが『さらば宇宙戦艦ヤマト』ファンであったこともあり、『さらば宇宙戦艦ヤマト』、および主題歌「ヤマトより愛を込めて」へのオマー…

『宇宙戦艦ヤマト』はなぜ思想的に「完結」できないのか

etc

こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト』は、面白いほどに「完結」できません。 その背景には、強固な既存ファンという商業的な理由もありますが、思想的な面でも「完結」できない理由があると考えます。 今日は、旧『ヤマト』のイメージソングである「…

『ヤマト2202』メカデザイン論争はなぜ再燃しやすいのか

こんにちは。ymtetcです。 近頃「X(旧Twitter)」を見ていると、『ヤマト2202』のメカデザインに関して、一種の論争のようなものが繰り広げられている様子を時々目にします。 完結から5年が経ち、『2202』の反省に立つ続編『2205』の公開さえも久しい現在、…

「家族の前で観られない」ヤマト2199

こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト2199』には、ネットスラングで「お風呂回」「水着回」と言われるようなシーンがあります。私個人の経験から、『ヤマト2199』は、あのシーンがあることによって「家族の前で観られない(観づらい)」作品になったと考えます…

「おすすめしにくい」リメイク・ヤマト

こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト3199』を控えている2024年。上映館数はリメイクシリーズの「非劇場版」作品としては最多であり、ファン層拡大への期待も膨らむ…… と言いたいところですが、私はそうは思えないのが現状です。

【ヤマトNEXT】『Λ』後のニュー・ヤマトが目指すべき道

こんにちは。ymtetcです。 『スターブレイザーズΛ』が先鞭をつけた『宇宙戦艦ヤマトNEXT』シリーズ。その後の音沙汰はありませんが、突然、何かがあるかもしれないのが『ヤマト』界隈です。 今日は、この『NEXT』シリーズの未来について考えたいと思います。…

【ヤマト2202】『さらば』リスペクトと否定

こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『2202』ラストの「国民投票」は、『さらば』のラストで描かれた「古代進の死」が、その後の世界(現実世界を生きる観客)にどのような影響を与えたか?を問いかける「粋」なアイデアであった一方、『さらば』のラ…

【ヤマト2202】国民投票は「粋」であり「無粋」

こんにちは。ymtetcです。 過日、『さらば宇宙戦艦ヤマト』を再見して気づいたのは、『2202』最終話の解釈です。 『さらば』ラストシーンに答えるという「粋」 『さらば』ラストシーンには、こんなテレサのセリフがあります。 あなたのおかげで人々は目覚め…

『ヤマト2199』第1話の思い出

こんにちは。ymtetcです。 10年以上にわたって続いてきたリメイク・ヤマトには、多種多様な思い出があります。初めて『ヤマト』を地上波放送で観た『2199』テレビ版、受験期に繰り返し観た『方舟』、大学生活と共にあった『2202』、社会人として初のヤマトだ…

『ヤマト2199』と『2202』:「付け足し」方法論の違い

こんにちは。ymtetcです。 前回、『ヤマト2202』が「原作から改変している」との印象を与えたのは、『さらば』をテレビシリーズに拡張する段階で必要となる「エピソードの付け足し」において、『さらば』でも『2』でもないストーリーを追加したからだ、と述…

【ヤマト2202】原作との乖離を招いた「エピソードの”付け足し”」

こんにちは。ymtetcです。 『さらば』を原作とする『ヤマト2202』。 ですが、この作品を観て真っ先に「この作品は『さらば』をそのままリメイクしたものだね」と評する人は少ないのではないでしょうか。さらに言えば、多くの人が「この作品は『さらば』を大…

『ヤマト2202』に引き継がれた旧『ヤマト』第13話

こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『さらば』クライマックスにおける古代進の言葉は、第一作『ヤマト』の第13話、そして第24話から連なるものだと述べました。『さらば』クライマックスの古代の胸にあるのは、「命の大事さ」を理解しようとしない「…

第一作『宇宙戦艦ヤマト』と『さらば』に共通するテーマ性

こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『宇宙戦艦ヤマト』第24話「死闘!神よ、ガミラスのために泣け!!」における古代進の語りは、「人間は互いに『命の大事さ』を知っているのだから、『愛し合うこと』をしなければならない」という趣旨であったと述べ…

【旧ヤマト】第13話こそ「愛し合うべきだった」の伏線

こんにちは。ymtetcです。 前回の記事では、『宇宙戦艦ヤマト』第13話「急げヤマト!! 地球は病んでいる!!」における、古代進の行動について考えました。 「理不尽な暴力」によって両親を奪われた古代進は、同じ「人間」でありながら、そのような行為に及んで…

【旧ヤマト】なぜ古代は捕虜の自決を阻止したのか

こんにちは。ymtetcです。 『ヤマト』劇場版を観て、最初に観たくなったのが、『ヤマト』テレビシリーズ第13話「急げヤマト!! 地球は病んでいる!!」でした。漫画『はだしのゲン』をほうふつとさせる、戦時中の日本をモデルとした「古代進の幼少期」の描写が…

「福井ヤマト」の日付を整理してみる

こんにちは。ymtetcです。 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』以降の「福井ヤマト」は、二つの移行期を持つと考えます。 『2199 星巡る方舟』 ⇒『2202 愛の戦士たち』 『2202 愛の戦士たち』⇒『ヤマトという時代』 「1」は出渕ヤマトから福井ヤマトへの時…

【ヤマト3199】福井さんの語る「抵抗」の意味

こんにちは。ymtetcです。 starblazers-yamato.net 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』のポスターには、総監督・福井晴敏さんの、こんな言葉が掲載されています。 ヤマトは抵抗の物語です。一方的に境界を侵し、服従を強いる他者への抵抗。人を、社会を無惨に蝕む…

【ヤマト3199】旧作上映に”便乗”できる『ヤマトよ永遠に』

こんにちは。ymtetcです。 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』4Kリマスターの上映が始まりました。そして上映「前」の予告編として、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の特報が流れています。シアター内で新旧『ヤマト』が共演しているわけですね。 今日は、…

【ヤマト3199】制作中断がもたらす”洗練されたシナリオ”

こんにちは。ymtetcです。 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』の構想期間は、西﨑彰司さんがイントロダクションで述べたように、5年以上にわたります。というのも、2019年付で提出された福井さんの企画書の段階で、既に「『2205』+『3199』」の形で『3199』が言…

【ヤマト3199】「総監督 福井晴敏」の納得感

こんにちは。ymtetcです。 ■■■ #宇宙戦艦ヤマト 特報 ■■■⬛️ヤマトよ永遠に REBEL3199⬛️第一章 黒の侵略⬛️2024年7月19日(金)上映開始⬜️https://t.co/9YiHkkdePfStaff https://t.co/RTFg6deW8GTeaser https://t.co/oL20IHSwAnTicket https://t.co/8J266jYel4乞…

西暦2024年の『宇宙戦艦ヤマト』展望

こんにちは。ymtetcです。 本日は、今年の『宇宙戦艦ヤマト』で楽しみなことについて、書いていきます。 『さらば』4Kリマスター 『ヤマトよ永遠に REBEL3199』 ヤマト世代に再び『ヤマト』体験を

西暦2023年の『宇宙戦艦ヤマト』回顧

お久しぶりです。ymtetcです。 休止期間中も、温かいコメントをお寄せいただき、ありがとうございました。年末となり、身辺もある程度落ち着いてきましたので、久しぶりに記事を更新したいと思います。 本年最後の偶数日なので、今日は2023年の『宇宙戦艦ヤ…

「お気持ち表明」

こんにちは。ymtetcです。 本日はお休みです。 4月に入ってからは朝食を食べながらスマホで記事を書くことがほとんどで、思い通りの記事が書けないなぁと思いながら過ごしてきました。 そこで、いったんブログの定期更新を止めたいと思います。受験生がよく…

公式は新作を「実体のあるもの」として語るべき

こんにちは。ymtetcです。 最近のヤマト界隈はピリピリしている気がします。一人のファンのツイートに多数のファンがツッコミを入れている様子などは、恐怖さえ覚えます。 ファン同士で批判、指摘し合うことは悪いことではありませんが、あまり増えてくると…

新情報は「スタッフの名前」と共に発表するともっと楽しい

こんにちは。ymtetcです。 『3199』の設定画がついに一般公開されました。 『ヤマトよ 永遠に REBEL3199』 ⚓最新制作資料公開⚓メカニカルデザイン + 美術設定先の上映イベントで公開した「3199」特別映像に組み込まれていた最新の制作資料の一部です。その…

大胆なスタッフ起用があってもいい

こんにちは。ymtetcです。 西﨑彰司さんがかつて「私の仕事は才能を見つけること」と述べた時、私は大いに期待したものです。富野作品のイメージが強い福井晴敏さんをヤマトに起用したように、これからはもっともっと大胆な起用が見られるのではないか、と。…

チャレンジしてほしい「第一作ヤマトの続編」

etc

こんにちは。ymtetcです。 福井さんは2202のとき、「さらばのリメイク」をリクエストされました。すなわち、「2199の続編」ではありませんでした。 結果的に2202は、ファンの混乱を避けるため、また2199が作ったファン層を活かすために「2199の続編」として…

なぜ『宇宙戦艦ヤマト』の復活を願うのか

こんにちは。ymtetcです。 前回「ヤマトが終わった作品になってほしくない」と書きましたが、別に「終わった作品」になってもいいじゃないか、とのご意見もあろうかと思います。 ただ、私はあくまでも、『宇宙戦艦ヤマト』には再び「社会」へと返り咲いて欲…