こんにちは。ymtetcです。
ここ最近の『ヤマト』におけるビッグニュースの一つが、むらかわみちおさんによる『2199』コミカライズの再開でしょう。今日は、これについて考えていきます。
ここからは、『2199』コミカライズを「むらかわヤマト」と呼びます。というのも、この作品は単なる「2199のアニメ化」の枠にとどまらないからです。
では、むらかわヤマトとはどのような作品なのでしょうか。
むらかわヤマトは実質「2199のリメイク」だといえます。むらかわさんの目を通して、2199の設定と物語を軸に、旧作が再構成された作品なのです。そこには、アニメ版2199が拾わなかった旧作の要素や台詞もあり、さらには独自の設定もある。
むらかわヤマトは、厳密には2199とも旧作とも異なる「第3の作品」だと言えます。
象徴的なのが、むらかわヤマトにおける「メ号作戦」の扱いです。2199では、「男だったら〜」のセリフに象徴される古代守と沖田の対立が旧作から改変され、いわゆる「悲壮感」論争に発展しました。むらかわヤマトでは、このセリフを復活させつつ、なぜ古代守が戦場に残ったのかも明確化されています。
このような、ファンが気になった点、気になりそうな点を先回りしてつぶしておくやり方は、『2202』ノベライズや『2205』にも通じてきます。特に、『2205』のような融合型の作品が主流となった現状を考えると、むらかわヤマトが再び日の目を浴びるようになったことも頷ける気がしますね。
1か月ぶりのブログ、明るいニュースで始められることが嬉しいです。
改めまして、よろしくお願いいたします。