ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

『ヤマト2199』第13話と福井ヤマト

こんにちは。ymtetcです。

最近、また『2199』を観ています。今日は、先日第13話を観た際の気付きについて、書いていきます。

〇『2199』第13話とは

『2199』13話は、次元潜航艦との戦いです。同時にドラマとしては、真田・新見と古代が対立する回でもあります。古代が命令違反を犯してヤマトを救う回であり、やや福井ヤマト的なあらすじと言えます。

だからこそ、このエピソードは、『2202』でも明確に言及されました。

〇福井ヤマトによる再解釈

とはいえ、かえって『2199』と『2202』の違いが、これによってはっきりしたと考えます。

ドラマにおける対立構図を概念化し、はっきりと提示する福井ヤマトに対して、『2199』はキャラクターのドラマだけにとどめている印象を受けました。

『2199』の描き方からすれば、これは真田・新見と古代守、沖田と古代進のキャラクタードラマです。

これを「合理と非合理」の対立だと概念的に再解釈したのが福井ヤマトだったと言えます。福井ヤマトなら、榎本さんが古代を後押しするエピソードにも、なんらかの概念的な意味づけを与えていたのではないでしょうか。この部分は、『2199』があまり重視していなかった部分だと考えます。

 

なお、古代が命令違反を犯す過程では、やはり12話の沖田のセリフ「自分を貫く勇気も必要」がリフレインされていました。

このセリフは『2202』だけでなく、なんとなれば『2205』の第8話に再引用してもよかったでしょう。ですが、福井ヤマトはこれだけ『2199』13話を重視しておきながら、12話の沖田のセリフは回収しません。

福井さんとしては、あのセリフの表現そのものに思うところがあるのかもしれませんね。