最近、ツイッターを賑わせている副監督ツイッター問題。今日はその中でもネタバレの是非について考えてみたいと思います。
まず述べておきたいのは、私自身はネタバレを避けたい人間であるということです。
なので、副監督の行うネタバレを私は許せませんし、拡散することも同罪だと思っています。
しかし、それだけではこの問題の本質を考えることは出来ません。
今日強調しておきたいのは、関係者によるネタバレ、「お漏らし」というものは需要のあるものである、ということです。
それは某掲示板にも「ネタバレスレ」というジャンルがある程です。
(ネタバレスレにおける投稿は先の展開を妄想したものが殆どです。しかしその中には、関係者や一部の人間によって書き込まれる本当の「ネタバレ」も混じっています)
なぜ、ネタバレというものは需要があるのでしょうか。
それは「先の展開が知りたい!」という欲求を満たしてくれるからだと私は思います。
原作付きの映画のような楽しみ方もできます。先の展開を知った上で「それをどう描くのか?」という点に注目して本編を観るのです。
また、制作者側からのメリットもあります。
ネタバレを求めるほど情報に飢えた観客に実物を投下することで、話題作りが期待できます。
特に公開間隔が4ヶ月にわたるヤマト2202は、公開後2か月後、3か月後になると話題も少なくなってきます。
ですから、そのタイミングでネタバレを行って「燃料投下」することは理にかなっています。
噂レベルでは「故・西﨑Pの方針を汲んでいる」という話もある程です(どれくらいの根拠がある話なのかは全く分かりません。真実である確証はありません。悪しからず)。
それでも、私のような「ネタバレダメ、ゼッタイ。」の人間に対してネタバレをする、しかも関係者がそれを行うことは到底許されることではありませんよね。
その点を配慮してか、副監督はよくツイッター上でこのようなことを呟いています。
「リツイすんな」(場合によってはツイ消し)
厳密にネタバレツイートに対して述べているのかは分かりません。ですが、彼が場合によってはツイートの不拡散を求めていることがあるのは事実です(普段は宣伝ツイートもされていますから、リツイートは推奨されていると思います)。
ネタバレは本来許されるべきものではありません。
ただし、特定のキャラやメカが登場することを示唆することによって「出るらしいよ?」という噂を形成して、話題の空白を埋めようとするその意図は分かります。
「ネタバレでも答えが知りたい」人々の気持ちも分かります。
そして、彼自身はツイートの不拡散を呼びかけている。
ネタバレの是非を議論する際、その非を述べることは正当であると私は考えます。
私自身も非の立場です。
しかし、このことは念頭に置かなければならないでしょう。
需要・燃料投下の観点からネタバレ出現はある意味必然であるということ。
不拡散の為の、一定の配慮がなされているということ。
このことを踏まえて議論しなければ、ネタバレ是の人々を真っ向から否定し、ファンを分断することに繋がりかねません。
ヤマトは現代において、まだまだ弱いコンテンツです。
ファンを分断するということは、最も避けなければならない事態だと思います。
自分と違う意見を持つファンは、敵に見えるかもしれません。
意見は違えど、同じヤマトファンなのです。
そのことは絶対に忘れてはならないし、私自身もまた、忘れないようにしたいと思っています。