反省と訂正〈アンドロメダDXリーフレット〉
反省と訂正です。
昨日、アンドロメダDXのリーフレットにおけるこの一文が拡散しました。
「このドキュメントは作品世界を解析するものではない」「プラモデルをオリジナル風味で味わう為のプレゼンテーション」。
意味は「本編設定ではなく、プラモデルでオリジナル設定を作って楽しむ方法をご紹介します」。
これを見た時、「しまった!」の思いでいっぱいになりました。
副監督及びその「ファン」が、リーフレット内容の言い訳に使ったと思っていた発言が、しかと明言されていたのです。
つまり、アンドロメダDXのリーフレットは元々本編設定などではなく、単なる副監督の〈俺ヤマト〉。
「プラモデルをオリジナル風味で味わう為のプレゼンテーション」の建前がバンダイに評価されていたとすれば、本編設定との矛盾を黙認されていたことにも合点がいきます。
とすれば、このリーフレットは製作委員会に黙認された《同人誌》であり、「小林誠が総監督になったら」ヤマトがどうなるかを示したものであり、ヤマト2202本編において副監督の趣向に一定程度の制限がかけられていることの証明でもあります。
つまり、このリーフレットを通じて彼が私物化したのはヤマトシリーズやヤマト2202という大きな存在ではなく、バンダイのプラモデルの取扱説明書という相対的に小さな存在だということです。
この事実は、大きな違いを生み出します。
まず、このプラモデルが売れたとしてもそれはアニメーション監督としての小林誠に対する高評価には繋がり得ないということ。アンドロメダDXが売れたとしても、それは模型プロモーション戦略上の功績であって、アニメーション作品作りにおける内容面での功績ではないのです。一見「公式設定」に見える文章たちは、本編と関係のない「オリジナル風味で味わう為のプレゼンテーション」だからです。
また一方で、これは副監督のヤマト2202における仕事ではなく、彼の同人誌なのですから、このリーフレットをもってヤマト2202と副監督を同時に批判することができないということ。このリーフレットは「副監督が好き勝手に振る舞えばどうなるか」を示したものですから、この内容に不満を持つ私達ができるのは、彼が好き勝手に振る舞うことに反対し続けることだけです。
これらは意外に大きな違いです。
これだから、買わずにネット情報で批判するのはダメなんですね。訂正すると同時に、反省しなければなりません。