昨日「2202は全三章」という仮説を提示しましたが、今日はそれに基づいて、これから訪れる第18話(第五章ラスト)、第26話(第七章ラスト)の趨勢を予想することにします。
※引き続き、弱ネタバレ注意ですよ(昨日と同じ理由)
(これをツイッターでやると「違います」と副監督からメンションが飛んできますので、このテーマはやはりブログ向きでしょう。)
さて、昨日は第9話のラストを「さらばのラスト」「最終回」と述べましたが、
今日新たに提示する仮説は、
第9話、第18話、第26話に「さらばのラスト」の要素が分裂している?
というものです。
第9話はまぎれもない「二人の結婚式」でした。では、それ以外に「さらばのラスト」を構成するものは何か。残る要素としては、私は「死」と「生」を推したいと思います。
すなわち、第18話では自己犠牲=「愛」による「死」が描かれるのではないか、ということです。
これは、自己犠牲=「愛」による「生」が描かれた第9話と対置するものにもなり得ます。これまでも、1度目の「悪魔の選択」と2度目の「悪魔の選択」が対になるという予想を私は提示してきましたよね。
これを、以前予告編の映像から推測した「月」が舞台になるという予想と照らし合わせると、
第18話は加藤真琴、翼、三郎らの関係する「愛」と「自己犠牲」が描かれ、その行き着く先は「死」。
という予想が成り立ちます。
では、第26話はどうか。18話を対置して「生」ということになりますが「自己犠牲」「愛」「生」というテーマは既に第9話で使い果たしています。
ここで『さらば』の終盤に立ち返りましょう。
世の中には、現実の世界に生きて、熱い血潮の通う幸せを作り出すものもいなければならん。君たちは、生き抜いて地球へ帰ってくれ。そして俺たちの戦いを、永遠に語り継ぎ、明日の素晴らしい地球を作ってくれ。生き残ることは、時として死を選ぶより辛いこともある。だが、命ある限り、生きて、生きて、生き抜くこともまた、人間の道じゃないのか。──古代進
『さらば』の終盤で、象徴的なセリフの一つですよね。このセリフを踏まえて、私の予想する第26話のキーワードは
「犠牲の後」「生き残った人々」「明日の地球」
となります。
企画発表時、福井晴敏さんは「希望のないものは作らない」と述べておられますし、
福井晴敏「希望のないものはつくらない」 劇場アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202」制作発表会見レポ | WebNewtype
西﨑彰司Pから「次に繋がる物語を」という注文があったことを羽原監督が示唆しています。
『メガロボクス』森山洋監督×『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』羽原信義監督対談 | V-STORAGE (ビー・ストレージ) 【公式】
『さらば』のリメイクである以上、死者が出ないなどということはあり得ませんし、そうでないと『さらば』の物語は描けません。
しかし、希望のない物語にはしない。
となると『さらば』で描かれた「生」の部分、未来へ向けた部分、ヤマトらしく言い換えると、
「明日への希望」
が、第26話で描かれるのではないでしょうか。
ちなみに2199ではそのラストで交響組曲『明日への希望』のコーラス部分が流れましたので、2202は『明日への希望』のスキャット部分を使ってほしいなと思っています(勝手に)。
以上、勝手に予想して参りましたが、伝えたいのは私の拙い予想ではなく
2202の第9話、第18話、第26話に『さらば』のラストシーンの要素が散りばめられる?
という仮説です。
結末を予想するなんて野暮だなとも思っています。ただ26話まで2202についていけばいいのであって、予想はそれまでの余興にすぎないのですから(笑)
ですが、予想するということは、ファンの自分自身もまた『ヤマト』『さらば』に向き合うという営みでもあります。
みなさんはどう予想されますか?
この記事が、みなさんの予想する際のヒントになれば幸いです。