ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

「ヤマトファン」の年齢層と、復活篇リメイク私案の話。

こんばんは。ymtetcです。

結城さんのツイートで入れ替わりになりましたが、昨日公開予定だったものを今日公開します。久しぶりにハッシュタグを覗いていたら、これと同じ意見を書いている人がいて安心しました(笑)

さて、この間の記事*1では「かつてのヤマトと今のヤマトで最も違うのはファン層である」という話をしました。その続きと言ってはなんですが、ヤマトファンの年齢層について考えてみたいと思います。

まず「ヤマト世代」をひとまず、ブームが起きた再放送時(1976年)に、小学校入学の6歳から中学校卒業の15歳であった人たち、としてみます。高校生やそれ以上の人も観ていたでしょうし、80年代の後期ヤマトからファンになった子供もいるでしょうから、もっと上の人も下の人もいるとは思いますが、今日はとりあえずこうします。

ではその「ヤマト世代」は今(2018年)現在何歳くらいかといいますと、42を足して48〜57歳ということになります。

これが、現在のヤマトファンの中心的な年代である!としますと、なんとなく実感と一致します。「ヤマトを観に行くと年齢層が高い」などとよく言われますよね。

ところで、現在ネット上などでヤマトファンを見渡した時、意外にも中高生、大学生の若いファンがいることを感じないでしょうか。

また私は同時に、旧作以来のファンと若いファンの中間となる世代の方々が少ないようにも感じます。

これは復活篇、2199、2202の成果であるという側面もありますが、今日、もう一つ注目したいのは「ヤマト世代」の子供たちです。

少し考えてみましょう。

平均出産年齢は何歳なの? [妊娠の基礎知識] All About

このサイトのデータを見ると、男女に差がありますが、とりあえず、子供の生まれる年齢はおおよそ30歳あたりと仮定できます。

とすれば30を引けばいい(雑)。「ヤマト世代の子供たち」は18〜27歳ということになります。

ヤマトファンに旧作世代の人(48〜57歳)が多く、ある程度の若者(18歳〜27歳)がいて、その中間(28歳〜47歳)が少ないとすれば、その秘密はこれかもしれません。

つまり、ヤマト世代のファンが、自らの子供に影響を与えてヤマトファンにしているという側面が、少なからず存在しているのではないでしょうか。

もちろん、全員が全員に子供がいるわけではなく、その必要もありませんから、当然、若いファンは相対的に少なくなります。「ヤマト世代」のファンと若いファンの比率を考えると、これも実感と一致します。

さて、ここからは昨日の続きです。

仮に現在のヤマトファンの年齢層が、大雑把に見て大半を占める「ヤマト世代」と、比較的少数ながら一定数存在する「ヤマト世代の子供たち」に二分されるとしたら。今の「ヤマトファン」に向けて作るべきドラマの姿が見えてきます。

まず、かつての主人公・古代進をヤマト世代と同じ年齢にします。そして、新しい主人公(以下、「尾崎」と仮称)をヤマト世代の子供たちと同じ年齢にします。

こうすることで、主だった観客の年齢層と主人公たちの年齢層を合一させることができる。これが観客において、当事者意識を生むのです。

2202では親世代になったヤマトファンを泣かせようと加藤のドラマを用意していましたが、それ以上に直接的な形で共感を誘うことで、より大きな効果を上げることができるかもしれません。

これは子供にとっても同じです。尾崎や美雪に自分を重ね、古代進に父親を重ね、直接的な形で共感を生む。

昨日書き散らしてみた「俺ヤマト」と合わせてみると、

  • 主人公:古代進(48〜57歳)
  • 主人公の子供:古代美雪(18歳〜27歳)
  • 新主人公:尾崎(18歳〜27歳)
  • 新主人公の父:尾崎父(48〜57歳)

こんな感じでしょうか。

古代親子のドラマと、尾崎親子のドラマ古代と尾崎の擬似親子のドラマに、さらに美雪と尾崎のドラマを加えれば、世代交代が映画の一つの柱になり得ます。

うまく行けば第2部からは古代の役割を減らし、尾崎と美雪を古代と雪に見立てて、新世代の宇宙戦艦ヤマトに移行できる。尾崎と古代進の年齢差もちょうど古代と沖田のそれに近いですから、ヤマトファンとしても馴染みやすい構図です。

しかも現在ならば、それが主だった観客の年齢層とも合致します。

とすれば、この構図でドラマを描くならが絶好機、いや今しかないのです!

この構図を描くことのできた2199が終わってしまった今、それを可能にできるのは自由度の高い復活篇だけ。

今こそ、復活篇リメイクの時なのです!

 

なんというか、すごい他人事(笑)

 

(追記)

昨日コメント欄で〈T-51A型〉様より「今後のヤマトは古代の家族周辺の物語ではなくもっと広い視野を持つべき」という意見をいただきました。ありがとうございます。

たしかにその通りだと思うので、少し考えてみます。

最終的に、古代の物語から脱却するのは理想です。しかし、旧作が「復活篇」に至っても古代進から離れられなかったように(「俺がやる!」)、2520がヤマトファンから比較的軽視されている現状があるように、ヤマト=古代進というイメージはどうしても存在します。

先日の記事で提示したスターウォーズの例を再び引用すると、現在シリーズは旧作からの脱却を図ろうとしています。固有名詞は出しませんが、作を追うごとに旧来のキャラクターが退場し、シリーズの「お約束」が次々と破られている。

無論これに拒絶を示しているファンもいますが、いわば「餌」となった旧来の要素が機能して、新しいものを受け入れられているファンもいます。

釣られる側である私が言うのも変ですが、古代進のドラマは旧作ファンを釣るための「餌」。

今日は古代の娘へと移行させていくアイデアを提示しましたが、あるいは折原でもいいし、主人公の相方なので、次郎でもいい。でも、新しい物語を提示する前には、まず緩衝材が必要だと思います。

 

話は変わりますが2202、第26話のエピローグで数年後になって復活篇に繋がったりしないですよね?(笑)

そうなったらそうなったで私としては歓迎しますが、変にレビューが荒れるのは嫌だなと。