観てきました。まずは第一印象と題して、簡単な感想を書いておきます。ネタバレなしですが、感想も広義のネタバレですから、未見の方は見ないことをおすすめします。
例えば私が「つまらなかった」と言えば「つまらないのかな」という見方に、無意識のうちに寄ってしまう。逆に「面白かった」と言えば「面白いのかな」という見方に。これは普段から私の意見に同意しているとかしていないとか関係なく、無意識に起きることです。
是非、皆様は皆様の感性でご覧になってください。映画の評価はレビューサイトが決めるのではなく、あなたが決めるのですから。
さて、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』最終章「新星篇」。
私の実感を述べますと、
いいものを観た。
これに尽きます。
2年という決して短くない期間、2202と接してきたわけですが、この月日を振り返って「損じゃなかった」と思えるような、有り体に言えば、
スクリーンを引き裂くような気持ちにはならなかった。
そんな最終章でした。
と書きますと、まるで諸手を挙げて賞賛しているように見えるのですが、そうではないということもはっきりと書いておきましょう。
何故ならば、2202が抱えてきた様々な問題──それは伏線回収や真実のラストなどで覆るものではない、ある意味スタッフの力量や方針といった問題──は、結局のところ改善することがなかったからです。
ただしこれは、大幅なテコ入れでもしなければ改善しない問題。
最終章でもその「引っかかり」が残っていたことは残念ではありますが、ある種の「2202スタイル」として、観客にとって織り込み済みでいなければならなかったことでもあります。
ですからこれは、次作(があるとすれば、そ)の教訓として、残しておきましょう。
少しネガティブに寄りましたので、今度はポジティブに寄せてみたいと思います。
私が何故、最終章を観て「いいもの」と思ったか。それは、私の期待に応えてくれた結末だったからです。当たり前ですね(笑)
ですが、決して私の予想が当たったとか、そういうことではありません。
私が最終章に対して期待していたことは、この記事によく現れています。
【ヤマト2202】最終話はエピローグ!? 第七章ラストを思いつくままに予想する - ymtetcのブログ
それが、「さらばのその先を描く」というものです。これは、「最終話はエピローグ」という情報を手にした時点で予想できたこと。
期待したことでもありました。
2202は、私のこの期待に応えてくれました。それも、予想の範疇の外で。
この最終話をどう捉えるか。ネタバレはしませんが、「賛否、分かれそうだな」が率直な感想です。
私としては賛。ただ、否の方も少なからずいるだろうな、が実感です。
とはいえ、2202として、「さらばのリメイク」としてはひとつやり切った感があります。是非、劇場で見届けていただければと思います。
もちろん、残念な点もいくつかありました。
ですが概ね「いいもの」であると私は評価しておきます。特にシリーズ構成と脚本の福井さん、岡さん。いい仕事をされたと思います。
ひとまず、お疲れさまでしたと言いたいです。
ありがとうございました。