ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

3/28の発表とは何か

こんばんは。ymtetcです。

昨日、アニメジャパンでのイベントで、福井さんがこんな発言をしたそうです。「上映最終日の3/28に、何かしらの発表がある」と。

私はそのイベントを見ていないので、実際のところ福井さんがどう表現したのかは知りません。ですが、2199がテレビ放送の最終日に「完全新作劇場版」を発表したことを思い返せば、否が応でも期待してしまいますよね(翌3/29にはテレビでも最終回が放映)。

そこで今日は、一体何が発表されるのかを予想してみたいと思います。

ですが、まず申し上げておきたいのは、過度な期待は禁物であるということです。世の中には「重大発表」を謳いながら、蓋を開けてみると大したことのない発表だった、なーんてことは山ほどあります。

とはいっても、踊った者勝ち。

いろいろ予想してみましょう。

◯本命:ハリウッド版ヤマト

私の本命は、ハリウッド版ヤマトの詳細情報解禁です。

彰司さんは2202が進行中の間も、どこかで別の「ヤマト」を作っているようでした。そしてその仕事について、「大変な仕事である」という旨をこぼしていました。

外国人であるクリストファー・マッカリー監督らとの打ち合わせが行われていたとすれば、価値観、ヤマト(スタブレ)観の擦り合わせ、距離と言語の壁など、具体的な制作に動き出す前に、たくさんの乗り越えなくてはならない課題が存在していたはずです。大変な仕事とは、そのことをこぼしていたのかもしれない──そんな予想も立てられます。

また、ハリウッド版ヤマトを本命にした理由はそれだけではありません。

これはとあるヤマトファンの方のツイートによって知ったことなのですが(リンク、アカウント名などは一応伏せておきます。すみません)、どうやらインスタグラムの投稿を見る限り、マッカリー監督は今、来日しているらしいのです。 

Christopher McQuarrieさん(@christophermcquarrie) • Instagram写真と動画

これを知った時、私の中でハリウッド版ヤマトが本命になりました。

東京で制作発表前最後の打ち合わせを行って、木曜日の最終舞台挨拶にサプライズ登壇して情報解禁、金曜日朝のワイドショーを「ハリウッド版ヤマト 情報解禁」のニュースが駆け巡る……そんな光景が脳裏に浮かびます。

とはいえ、私の予想が外れるのは伝統芸*1。他にも予想してみましょう。

〇対抗:2202の総集編『劇場版 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』

一般的に、最も可能性が高いと思われるのがこれです。全26話が完結しましたから、2199と同様に総集編を。これはあり得る流れでしょう。もしかしたら、ハリウッド版ヤマトと総集編の情報が同時に発表されるパターンもあるかもしれませんね。

やはり総集編に期待したいのは、音響面です。2199では、シリーズ初と謳われた5.1chサラウンドの音響が実現しました。実際に『追憶の航海』を観た時には、一度観ているはずの物語でありながら「これは劇場で観る価値があるな」と思いました。今回も、音響面での進化に期待します。

また、いち音楽ファンとして期待したいのが「ブルーレイ・オーディオ」によるサウンドトラック発売です。2199では『追憶の航海』『星巡る方舟』の両作品において、ブルーレイ・オーディオによるサウンドトラック発売が実現しました。2202では2199と比べてかなりサントラの音質はよくなりましたが、それでも、ブルーレイ・オーディオが持つCDとは一味違う音質には、特別なものがあります。ここにも期待したいですね。

〇穴:2202に続く新作ヤマト

正直、これはないかな……と考えているのがこれです。

もちろん、2202は続編も制作可能なように作られており、将来的には、またスタッフを一新して新作が作られる可能性もあります。ですが、今これを発表することはあり得ないだろう、と考えます。

特に、羽原さんと福井さんが登壇する2202の舞台挨拶で、違う人間が作る続編の構想を発表するというのは如何なものかと。

羽原さんは、最終章におけるインタビューなどからして、しばらくヤマトに関わることはないでしょう。副監督の小林さんも、Twitter上の発言からして、関わる可能性は低いように見える(関わっているなら、その話も呟いているはず)。

とすれば、福井さんが継続してヤマトに関わる、といった「2202路線を(一部)継続するウルトラC」や、彰司さんのサプライズ登壇でもない限り、2202の上映を締めくくるこの場で「2202に続く新作ヤマト」が発表されることはないと考えます。

〇大穴:復活篇第2部

一番あり得ない、でも可能性はゼロじゃないのがこれです。復活篇第2部は、随分と前に制作が明言されています。なので、予想の選択肢には入ってくるでしょう。

でも……あり得ないですよね?

先ほども申し上げた通り、西崎さん不在の復活篇を作り上げていくはずの羽原さん、小林さんが、どうも今後はヤマトに関わりそうもないのが現状です。それ以上に、復活篇第2部の企画が進行しているなら、羽原さんも小林さんも、2202の仕事は引き受けなかったでしょう。

すなわち、作品の舵をとんでもない第三者に託すといった思い切った手を取らない限りは、このタイミングでの制作発表はあり得ないかなと思います。

もちろん、可能性はゼロではありませんが。個人的には、復活篇は小林さんにやらせておいて、リメイクシリーズはリメイクシリーズで他の人に……というのが、ヤマトファン的理想(色々なヤマトを並行して観られる、リメイクはリメイクらしく楽しめる)かなと思ったり、思わなかったり。わがままですがね。

復活篇第2部は、松本零士さんの『まほろば』のような、幻の作品になっていくのかな*2

個人的には、ビジュアル面を旧作に近づけつつ、演出をリメイクシリーズのような現代チックにしつつ、2520的なプロットでやれば結構面白くなるんじゃないかと踏んでいます。2520の続きと併せて、いつかは観てみたい作品です。

 

ということで、本命から大穴まで、予想と私感をまとめてみました。28日の発表が新作ヤマトに関連するものだとすれば、やはりハリウッド版と総集編が軸になってくると思います。それ以外の「続編」系は、将来のお楽しみとしてとっておくことにしましょう(笑)。

*1:【ヤマト2202】第七章PVの公開タイミングを予想してみた - ymtetcのブログ

*2:「2011年のイベント『零士 FUTURE 2011』において、アニメ企画として『Cosmo Super Dreadnought まほろば -超時空戦艦-』のタイトルが発表されたが、その後の詳細は不明。ダンガードAのリデザインらしき『機甲半神ディーガード』というロボットデザインも公開されていた。」(超時空戦艦まほろば - Wikipedia