ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト2202】過渡期的な第6話

こんにちは。ymtetcです。

今日は第6話ですが、全般から2199リスペクトが強い回だなと思いました。

半ば強引な「沖田戦法」の引用、武器の使い方や種類(三式弾)など、形式的にでも2199を継承しようとした跡があります。中盤から終盤に濫発される「謎の新兵器」要素はまだ少ないですよね。

そしてそもそも、この第十一番惑星救出作戦そのものが『2199』のメ号作戦に相当する盛り上がりを作るものとして構想されています。

第一章・第二章にあたる第1話~第6話まで見てきましたが、今見ると、『2199』と『2202』の過渡期だと思います。

『2202』スタッフが手探りな状況のなかで、『2199』を引き継ごうと頑張っている印象です。

 

また、話は逸れるのですが、ラストシーンの絶望感も素晴らしいです。「未知の新兵器」の登場、パイプオルガンが響き渡るなか、静かに攻め込んでくるガトランティス。荘厳かつ強大な「敵としてのガトランティス」が描かれおり、素晴らしい演出でした。

しかし、次回第7話で『2202』はあの250万隻の大艦隊を登場させるんですよね……。

第6話ラストの衝撃を超えようとしたのかもしれないですが、250万隻の大艦隊を突破するヤマトを描いてしまったがために、かえってガトランティスの艦艇(特に大戦艦)の価値は下がってしまったと思います。プラモデルの売り上げには繋がったのかもしれませんが、メカそのものの価値を下げてしまったという点で、あのインフレ策には賛同しかねますね。

たった6隻で大きな絶望感を与えてくれた第6話ラストの素晴らしい演出を観て、尚更にそう思いました。