こんにちは。ymtetcです。
最近は『silent』に時間を奪われているので、2202の振り返りは進んでいません。
今日も改めて、2202の序盤の展開を振り返ろうと思います。
2205に比べ、2202の序盤には時事ネタ、社会ネタの雰囲気を感じます。地球とガミラスの政治的駆け引きだとか、ガミラスとの同盟に対する人々の不満だとか。
結局、このあたりは2202では深掘りされませんでしたが、2202で問われていることの多くは、企画書が書かれた2014〜2015年の間に、我々が問われてきたことと似ています。
第一話で描かれた、ガミラス基地の奪還のために戦う地球艦隊の様子は、あの頃世間を賑わせた「集団的自衛権」の議論を思わせます。
「悪魔の選択」として描かれたものは、「少数の命か、多数の利益か」が問われた、ISによる日本人殺害事件の議論と同じ構造です。最終話の真田のような人物が日本人殺害事件の時にいたなら、世論は変わっていたかもしれない。
今述べたように、このあたりの構造は、おおむね「現実社会ネタ」を思わせないような形で盛り込まれていました。ただし例外として、第二章までは、ある程度明確に「現実社会ネタ」であると演出されているように思います。
当然ながら、2202の構成は長期にわたって行われているのですが、第二章あたりで一つの区切りがあったんじゃないかな?とも思いましたね。