ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【宇宙戦艦ヤマト】公式情報の不足は何を引き起こすのか

こんにちは。ymtetcです。

昨年来、「『ヤマト』公式の動きが少なすぎる」との批判があります。私もそれは同感ですが、いっぽうで、「それを責めても仕方ないな」との思いもあります。

今日は、擁護する観点と批判する観点から、なぜ「公式の動きが少ない」「公式情報の不足」を責めるべきではないのかについて考えていきます。そうすると、「公式情報の不足」が何を起こすのか、も見えてきます。

宇宙戦艦ヤマト』公式の動きは基本的に少ないのですが、特に2022年は顕著でした。2月の解禁以後は、『3199』情報はめぼしいものがほとんど更新されないままに、一年が終わりました。そのことに対する批判意見は妥当だと思いますが、同時に、私は「公式情報の不足」を責めても仕方ないな、という思いがあります。

公式を擁護する視点から言えば、まず、公式情報は他のどの情報よりも権威をもつので、慎重になるのも仕方ない、と言えます。そのうえ、公式情報の開示は宣伝効果も大きいわけですから、宣伝戦略の中で工夫しながら、情報を開示していく必要もありますよね。

この点については従来も論じられてきたかと思いますので、今日は、より批判的な観点からも考えてみたいと思います。

公式が情報を解禁しないことで、誰が不利益を被るのか。それはファンではなく、公式自身なのです。そもそもファンは、公式情報を待つことしかできません。そのため、公式情報が開示されなかったとしても、ファンが損をするわけではない。しかし、公式情報の開示が長期間なされなければ、ファンの心は離れていきます。実際昨年は、私も大いに『宇宙戦艦ヤマト』に対する関心を失っていました。

ファンの心が作品から離れていって損をするのは公式です。ですから、実は昨年の「公式情報の不足」で最も損をしたのは、ほかならぬ『ヤマト』公式なのです。公式が動かないから、ファンも話題として取り上げない、徐々に下火になっていく。

このループを断ち切るためには、とにもかくにも話題を提供するしかありません。

この点に関しては、ある意味、小林副監督の内情ツイートは(公開前段階の話題提供としては)理にかなっていたと思いますが、あのようなSNS上の動きによって、ファンと公式の間でトラブルが起きるリスクも生まれます。その起点はやはり「公式情報の不足」。

しばらく、『ヤマト』公式にとっては苦しい時期が続きそうです。今こそ「新人クルー研修日誌」のような、過去作を用いた公式企画が欲しいところですね。