こんにちは。ymtetcです。
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』においては、「力と力の衝突」が一つのテーマになりました。
「滅びの方舟」から無尽蔵に戦力を得られるガトランティスと、「時間断層」から(資源の許す限り)無尽蔵に戦力を得られる地球。それぞれの無限大に近い「力」が、互いに衝突するさまが描かれました。
第五章の土星沖海戦においては、この構図そのものが「これはヤマトの艦隊戦ではない」として、批判の対象となりました*1。反面第六章では、「力と力の衝突」によりもたらされる「戦いの虚しさ」がドラマの中核として機能し、ドラマとしてはそのまま第七章ラストへと続いていきました。結果、「力と力の衝突」構図に対する評価は、第五章の時点よりは随分と持ち直しているように思われます。
ですが、この「力と力の衝突」構図そのものがどこから『2202』へと盛り込まれたのかについては、まだ充分に議論されているとは思いません。まだまだ議論としては、「つまらない物量戦が描かれた」→「小林メカが画面を埋め尽くした」→「小林誠のゴリ押しでこんな有様になった」→「小林誠のせいだ」といった、公開当初の議論レベルでとどまっている状況もあるのではないでしょうか。
今日はこの「力と力の衝突」構図について、考えてみたいと思います。
- ①三方向からもたらされたアイデア
- ②アイデアの持ち込まれた順序:ガトランティス
- ③アイデアの持ち込まれた順序:地球、まとめ
続きを読む