ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

なぜ私は『シン・ヤマト』を観たくなったのか

こんにちは。ymtetcです。

月曜日、庵野秀明さんのNHKドキュメンタリーを観ました。映画『シン・エヴァ』にとってはここが一つの区切りですね。ここから興業的にブーストをかけるべく、内容に関する色々な情報を公開していくと思われます。それこそ、本編映像を一部公開することもあるかもしれません。

映画『シン・エヴァ』については、あまり多くの言及はしない予定です。ここ最近、サブブログを毎日書きながら気づいたことですが、『宇宙戦艦ヤマト』以外の記事はとても書きにくい。結局、自分の準備ができていないんです(笑)。もちろん、頭の中に残っていることは外に出していきますが、それにしても、やはり、『宇宙戦艦ヤマト』と比べて書きづらさを感じています。

とはいえ、『シン・エヴァ』を観た際、私の中で「庵野秀明」という人間に対する興味が一層高まったことも事実です。そして同時に、私は「庵野秀明版『ヤマト』」、俗に言う『シン・ヤマト』を心の底から観たくなりました。

それまでは「そう言われれば観たいかな」と思っていた程度だった『シン・ヤマト』という存在に対して、なぜ私は心の底から「観たい!」と思えるようになったのか。今日は、それについて書いていきます。なお、以下の内容は『シン・エヴァ』の内容に直接的に言及したものではありませんが、人によってはネタバレに類するものになる可能性もあります。その点は、予め断っておきたいと思います。

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『2202』最終話の『ヤマト』シリーズにおける斬新さ

こんにちは。ymtetcです。

今日は、ここ最近活発に取り上げている「地球人類を救う」ヤマトらしさを踏まえて、『ヤマト2202』の話をしていきたいと思います。

『2202』は、第25話に旧『さらば』のラストを配置し、最終話にあたる第26話では、全くの新作ドラマをエピローグ風に配置していましたそれはこれまでの『宇宙戦艦ヤマト』にはなかった、シリーズにとっては斬新な構成だったと言えます。

では、なぜ『2202』のラストは、これまでの『ヤマト』にないラストだったと言えるのでしょうか?

  • 〇「地球人類を救う」では完結しない
  • 〇「地球人類を救う」で完結してきた『ヤマト』
  • 〇「古代進が生きる」で完結した『2202』
  • 〇リメイクならではの技法
  • 〇お知らせ
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【ヤマト完結編】冒頭のヤマト敗北を考える

こんにちは。ymtetcです。

3月12日の記事「「ヤマトが地球人類を救う」ヤマトらしさと「ご都合主義」」で、『ヤマト』には「『地球人類を救えないかもしれない』状況の克服物語」という一面があるんだ、と述べました。

今日はそこから話をぐっと展開させ、『完結編』冒頭の特殊性について考えてみたいと思います。

  • 〇『ヤマト完結編』冒頭の悲壮感
  • 〇それまでの『ヤマト』における”敗北””ピンチ”
  • 〇『完結編』におけるヤマトの”敗北”
  • 〇「らしくない負け方」
  • 〇応用可能性
  • 〇お知らせ
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『ヤマト』の歴史を変える?:『2199』『2202』サブスク参入

こんにちは。ymtetcです。

 『ヤマト2199』と『ヤマト2202』の「サブスク」サービスへの参入が発表されました。サブスクとはサブスクリプションの略で、今回のケースで言えば、月額の定額プランに加入することで、そのサイトに公開されているアニメや映画などを無制限に観ることのできるサービスを指します。

今日は私のサブスク体験から、『2199』『2202』参入のメリットについて考えていきます。

  • 〇歴史が変わるかも?
  • 〇入口のハードルの低さ
  • 〇設計された「作品との出会い」
  • 〇メリットの方が大きい
  • 〇おしらせ
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「宇宙を旅する」ヤマトらしさとこれからの『ヤマト』

こんにちは。ymtetcです。

最近は、単行本化が決まった『Λ』を読み直しています。

さて、前々回の記事「「ヤマトが地球人類を救う」ヤマトらしさと「ご都合主義」 」の最後で、私は「宇宙戦艦ヤマトのコンパクト化」を主張しました。つまり、今後は劇場版を中心に新作を展開する方向に絞ってもよいと、私は考えています。「ヤマトが人類を救うことができた理由」を考えることには限界がつきまとうので、仮にその枠組みを踏襲するのであれば、本編そのものを圧縮してしまった方がよいとの判断です。

とはいえ、『宇宙戦艦ヤマト』の原点であり、ファンも慣れ親しんでいる「テレビシリーズ」を諦めるわけにもいきません。それこそ『Λ』が当初はテレビシリーズ用の脚本からスタートしたように、彰司さんたちもテレビシリーズを諦めたわけではないでしょう。そこで今日は、これまでの『宇宙戦艦ヤマト』作品の傾向から、テレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト』と劇場版『宇宙戦艦ヤマト』の展望を探ってみたいと思います。

  • 〇「救う」と「旅する」
  • 〇「救う」だけの劇場版と「旅する」テレビ版
  • 〇意識的に使い分けていきたい
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第11話『スターブレイザーズΛ』メモ

こんにちは。ymtetcです。

『Λ』の第11話「ハッピー・ハロウィン」が公開されたので、感想を書いていきます。

comic.webnewtype.com

ところで、最近は『Λ』(『スターブレイザーズΛ』)と『Δ』(『マクロスΔ』)に同時並行で触れています。読み方が全く異なることが救いですね(笑)。

  • 〇内容メモ
  • 〇振り返り
  • 〇おわりに
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「ヤマトが地球人類を救う」ヤマトらしさと「ご都合主義」

こんにちは。ymtetcです。

全くの個人的な事情ですが、『エヴァ』と『月がきれい』の同時完結に直面してしまい、思考の渋滞が起こっています。

エヴァ』についてはまだまだご覧になっていない方も多いでしょうから、しばらくは感想も触れずにいきます。ただ『月がきれい』に関しては、記事数本分のメモが手元に残されてしまって渋滞しているので、メインブログ(『宇宙戦艦ヤマト』)とサブブログ(『宇宙戦艦ヤマト』以外*1)を同時並行させることはできないかと目下検討中です。

さて、前回の記事「「不確かなものに賭ける」ヤマトらしさ」の中で、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ作品の基本構造は「ヤマトが地球人類を救う」ことにあると述べました。それは考えてみれば当たり前の話ですが、『宇宙戦艦ヤマト』作品を考える上では意識的でありたい一つの”軸”だと考えています。

今日はこの話をもう少し、前進させてみます。

  • 〇「ヤマトが地球人類を救う」物語
  • 〇「人類を救うことができた理由」の連鎖
  • 〇「地球人類を救えないかもしれない」状況の克服物語
  • 〇「ご都合主義」との親和性
  • 〇「ご都合主義」を防ぐために
  • 〇『Λ』最新話公開
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