ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

2202第8話Aパートは再評価されるべきだと思う

こんばんは。ymtetcです。

ここ2日、就寝前に1話だけ2202を見ています。寝る前にストレッチしたり、ネットサーフィンしたりというあの時間の背景に流している感じ。

で、2202の何を見ているかというと、「これまであまり見てこなかった回」を見ています。私も大概戦闘シーンの好きな人間なので、改めて見るとなると4話・5話・11話・13話・17話・18話が多くなるんですよね*1

一昨日は3話、昨日は8話を見ました。

3話は比較的好評な第二章の一部ですから、まあいいんです。それよりも賛否の分かれ始めた第三章第8話の方が、改めて語るにあたっては重要です。今日は「2202第8話Aパートは再評価されるべき」というお話をしていきます。

再評価ポイントは、大きく分けて3つです。

一つ目は、「2199設定の積極的活用」。ざっくり第8話Aパートで気付いた所を挙げてみますと、

  • 篠原の偵察
  • 艦内の色々な所を舞台にした物語の進行
  • 2199モブキャラの多数登場
  • 雪と古代の「さらば」再現パートが、2199第1話の空気感を思い出させるようなトーンに変更されている

この辺りです。2202スタッフ随一の「2199ファン」である岡秀樹さん*2のお力が活かされているのではないでしょうか。ヤマトークでは「2199の設定資料集片手に脚本の舞台を考えてる」なんてお話もされていましたね。

二つ目は、「ヤマト静止画ディティール」です。

8話には艦尾甲板を舞台にしたキャラの会話シーンが二回あります。特に斉藤と古代が話すシーンは、その会話の中身もあって印象的です。このシーンの背景として使われている静止画のヤマトは、西井さんの精密画には到底及ばないものの、ディティールが見事に描かれていると思います。

三つ目は、「繊細な作画」です。

「さらば」再現シーンにおける「服を脱ぐ雪」の作画、トイレでの「島の顎クイ」に至る古代と島の作画など、「動き」の面でとても繊細な表現がされています。ここも、再評価すべきポイントです。

以上三つの点を、ここで改めて紹介することにしました。

2199の第12話もこんな感じですが、こういう少しのんびりした回もまた見ると結構面白いなと思いましたね。

この2202第8話は、Bパートに至るにつれて作画のレベルが下がってきます。その他にも「百式を簡単に奪う教授」「艦長代理を置いて一人で帰ってきたのに疑われない桂木*3」「非常時とはいえ、堂々と機関室で暗躍(笑)するキーマン」など、見ていて引っかかるシーンも増えてきます。Bパートに関しては、とても残念だなと改めて思いました。

しかし、Bパートのクオリティの低さから、Aパートの良さがあまり評価されていない気がします*4。もしそうだとしたら、勿体ない。

そんな気持ちから、今日は記事を書いてみました。

 

*1:2199だと、3話・6話・13話・15話・18話・20話あたり

*2:先行上映以来の2199ファンだそうです。以下はツイッターからの引用。「ヤマト2199 お披露目イベント終わったみたい。好感触のつぶやき多し。世代を超えた広がりになることを願います。いやあ楽しみだ」(2012年2月18日)「【お誘い】春の新番組続々ですが、明日7日17時からは【宇宙戦艦ヤマト2199】がスタートです。ヤマトと聞くと歴史上の遺物にしか思えない若いあなた!あなたは正しい!でもだまされたと思って3話まで見てよ。侮りがたし。素晴らしいです。先行で見て驚きました。嘘じゃないですよ!」(2013年4月6日)「半田先生、鹿野先生にはぜひお目にかかりたかったです。2199のあの香りを受け継ぐためにお力をお借りしたかったんですがそうはなりませんでしたね。ともあれ2202には2199とは別な推進剤が注入されたと思います」(2018年2月21日)

*3:演技派ってことなんですかね?(笑)

*4:私のことなんですけど