こんばんは。ymtetcです。
久しぶりに、音楽をおすすめしてみます。
以前おすすめしたアルバム『バイオリンが奏でるヤマト・ラプソディ』から「星に想うスターシャ ~ スターシャ」です。
このアルバムの素晴らしさは、参加アーティストを並べるだけですぐ分かります。
YAMATO SOUND ALMANAC 1982-IV「バイオリンが奏でるヤマト・ラプソディ」
- アーティスト: 音楽:宮川泰,羽田健太郎
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2013/07/24
- メディア: CD
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そう、ヤマトファンなら超お馴染みのメンバー。
このアルバムは、ヤマト音楽を演奏家として支えたメンバーによる、贅沢すぎるイメージ・アルバムであり、豪華すぎるイージーリスニング・アルバムなのです。
『ヤマト・ラプソディ』シリーズには三作品ありますが、もっともおすすめなのが、この三者が揃い踏みしているこの『バイオリン』。
『ピアノ』の鈴木敏夫さんや『2199 40th』の「HATS」のように新しいアーティストを取り入れていくのも素晴らしいことですが、『ギター』『バイオリン』のように、これまでヤマト音楽を支えてきた演奏家をフィーチャーしたアルバムも貴重でしょう。
さて、そんなアルバムの中でも何故この曲「星に想うスターシャ 〜 スターシャ」を選んだのかと言いますと、
私が好きだから
です(笑)。
じゃあ次は、何故好きなのかを説明しなければいけませんね。
この曲の好きポイントは、
構成
ピアノとバイオリンの掛け合い
の2点です。
この曲を聴いたことのない人は、タイトル「星に想うスターシャ 〜 スターシャ」に違和感を覚えたことでしょう。同じ単語が2回繰り返されているからです。
このタイトルに込められた意味はシンプルで、この曲が「星に想うスターシャ」と「スターシャ」の2つのメロディで構成されていることを示しています。
「星に想うスターシャ」は、
イスカンダルの星であなたが呼ぶ
という歌詞から始まる歌で、「誰かからスターシャへの想い」が歌われています*2。
一方「スターシャ」は、『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』のB面最終曲で、本編で使用されていないイメージ曲のようなもの。このメロディを「スターシャ」と名づけたのは西崎プロデューサーで、作曲した宮川先生は「さよならヤマト」と名づけていたとか*3。
この2曲は、A面を「星に想うスターシャ」B面を「スターシャ」のシングルレコードとして発売されたこともあります。
『バイオリン』でこの2曲のメロディが組み合わされたのは、必然だったと言えるでしょう。
この2曲を組み合わせたこと、これがこの曲の価値です。
もう一つの理由に踏み込んでいきます。
もう一つは
ピアノとバイオリンの掛け合い
です。徳永さんと羽田さんの掛け合いといえば、「交響曲 宇宙戦艦ヤマト 第四楽章」が有名ですよね。
歌詞に沿って二人の掛け合いを紹介すると、
- 「イスカンダルの」〜「スターシャ」:ピアノ
- 「傷つきながら」〜「差し伸べてくれた」:バイオリン
- 「もしも許される」〜「連れてきたかった」:ピアノ
- 「星の海で」〜「スターシャ」:バイオリン
一番はこんな感じで掛け合います。
そして、間奏が交響組曲の「スターシャ」です。ここでもバイオリンとピアノの掛け合いが続きます。『バイオリンが奏でる〜』というアルバム名ではありますが、この曲はかなりピアノの存在感が強いですね。
「スターシャ」が終わると、二番がBメロ(?)から入ります。さっきと同じで
- 「平和の夢に」〜「思い出していた」:バイオリン
- 「今も彼方から」〜「何も見えないが」:ピアノ
- 「星の海で」〜「スターシャ」:バイオリン
と展開し、フェードアウトしていきます。
この曲における掛け合いは、『ヤマトよ永遠に』の「信じあう二人」に近い印象も受けますね。
羽田さんの柔らかくも力強いピアノと、徳永さんの「みぞおち」から揺さぶるような美しいバイオリンは必聴ですよ!