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偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト2202】第六章冒頭11分&主題歌PVを音楽で振り返る

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』 第六章「回生篇」 ED主題歌 「大いなる和」本編最新映像PV

こんばんは。ymtetcです。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章「回生篇」は11月2日金曜日公開。

今日は、音楽から冒頭11分&主題歌PVを振り返るという新しい試みをやってみようと思います。

目次

冒頭11分を音楽で振り返る

第六章冒頭11分は、旧作再現の選曲もあり、新曲もあり、定番の選曲もありと、音楽的に興味深い動画でした。

ヤマト再会

「沖田、すまん……」

土方が総員退艦を決意したそのタイミングで、この曲が流れます。

これは、旧作再現と解釈することもできるのではないでしょうか。

もちろん『ヤマト2』を思い浮かべるのが先でしょう。しかし、展開を追っていくと『さらば』の再現にもなっているとも解釈できます。

ここで、2202と比較しながら旧作の展開を振り返ってみますと、「渦の中心核を狙え」(=第18話ラストのトランジット波動砲)、ぬか喜び(失敗したため、2202に該当シーンなし)、都市帝国出現(=土星沖海戦にて)、立ちはだかるコスモタイガーとヤマト(=OPに登場、今後の本編登場は未定)、猛攻撃を受けるヤマト(=本編中に該当シーンはないが、第18話絵コンテ集には艦隊から猛攻撃を受けるシーンがある)。このような形で物語は進んでいきました。

このように比較しますと、該当シーンが明確に存在しないのは「ぬか喜び」「立ちはだかるヤマト」だけであり、第18話において2202は概ね、『さらば』の流れを踏襲していると言えます。

『さらば』では、猛攻撃を受ける最中に「ヤマト再会」が流れ始めます。そして、「ヤマト再会」をBGMにして、土方艦長が都市帝国の下部に潜ることを指示します。

一方で2202は、先述のように絵コンテ集からみて、「都市帝国に吸い込まれるヤマト」のシーンが、旧作の猛攻撃シーンに相当すると考えられます。

そして、「ヤマト再会」(これは「哀しみのヤマト」かも?)をBGMにして、土方艦長が総員退艦を指示するのです。

よって私は、この選曲が旧作再現の一種であると解釈出来ると考えます。

新曲:銀河のテーマ(仮)

第18話のラストに付属の第19話予告編でも使われていたBGMです。当時から「銀河のテーマ」と呼ばれていたので、恐らくこういう名前なのでしょう。

このシーンは銀河の自己紹介シーンでした。そしてこの曲は、「ヤマト沈没」から「銀河出撃」へというスイッチの切り替えを担っていたと言えます。

気になるのは、この曲が「銀河のテーマ」だとするとあまりにも短いということです。

もう少し「銀河のテーマ」自体が長い曲だとすれば、このシーンで流れた部分は「アンドロメダ」の前奏ファンファーレに相当する部分か、あるいは「ヤマト大エンディング」のようなブリッジ的変奏曲であると考えられます。

そうだといいですね。折角の新曲ですから。

お馴染みシリーズ:ガトランティス・ヤマトのボレロ

ガトランティスの変奏曲は、お薬をプレゼントするシーンで流れています。音楽の話からは少し逸れますが、ここでさらりと波動砲戦闘シーンが流されているのがポイントです。終わりなき物量戦、単調な波動砲艦隊戦闘シーンなんてのは、これくらいのテンポで描いてくれた方が助かりますよね(笑)

ヤマトのボレロ、は予想通りのシーンで流れました。銀河のボレロが欲しかった――というお話は三度目ですが、やはり欲しかったとしか。音楽的にも銀河はあまり作りこまれてないのかなぁと思ってしまいますね。折角なので(略)

主題歌PVを音楽で振り返る

主題歌PVの音楽は三つ。一つは旧作から、後の二つは新曲です。

デスラー 孤独

「2202デスラーに似合っている」とよく言われるこの曲。彼の抱えた複雑な過去、現在置かれた状況、未来への決意を表すのにピッタリな曲となっています。旧作由来の曲ですが、驚くほど似合っているんですよね。

地球帝国のテーマ

と、名付けてみました。PVで使われている部分がそうであるからなので、実際のところは本編を見なければわかりませんが。

「悪役・地球」、意図せずしてガトランティスへ近づいていく地球、戦後日本から戦中日本へと近づいていく地球。そのテーマソングといった印象を今は抱いています。

大いなる和

主題歌です。歌詞はPVから聴き取れませんが(主題歌シングルが発売されましたね)、前向きな歌詞だと思います。

2202の主題歌は特徴的で、作品の内容に寄り添っていく歌詞ではなく、作品の雰囲気に寄り添っていく歌詞になっています。

特に第五章では、ラストシーンのストレスを癒すような曲になっていました(笑)

第六章もそれに近いという話ですが、聞く限り第五章ほどのストレスはないようですね。

まとめ

主題歌PVの振り返りの方が軽くなってしまいましたが、冒頭11分を振り返る過程で「これは旧作再現?」という仮説を提示できたことは良かったです。

個人的には銀河のテーマが、モチーフとしてより長く、より広く展開していくことを願っています。