ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

【ヤマト2205】サテライトの本気は見られるのか

こんにちは。ymtetcです。

マクロスΔ』も第18話まで観終わりました。気になるところはありつつも、映像に関してはやはりサテライトの技術の高さを感じます。特に、『ソマリと森の神様』でもエンディングを務めておられた石川寛貢さんのセンスには脱帽です。ぜひ『ヤマト』にも、その力を貸していただきたいところ。

しかしながら、『2205』とサテライトの関係には一抹の心配ごとがあります。それが、2021年に控えている『マクロスΔ』の劇場版です。

anime.eiga.com

さて、『マクロスΔ』の劇場版は2021年公開。すなわち、『2205』と同じ今年に公開を予定していることになります。

ポータルサイトのスタッフ一覧を読むと、テレビシリーズの『Δ』で「監督」を務めていた安田賢司さんのお名前はなく、「総監督」だった河森正治さんが「監督」に、ヤマトナオミチさんが「副監督」となっています。安田賢司さんは、『ヤマト2205』で監督を務める予定です。

ここから、劇場版『Δ』と『2205』の制作は、並行して行われているとまでは言えないものの、ある種別のチームで動いている可能性が少なくありません。とはいえ、『Δ』劇場版の情報解禁は2018年、『2205』は2019年ですから、制作期間は若干異なっている可能性もあります。今日は、ある程度並行に近い形で行われていると考えておきましょう。

マクロス』シリーズはサテライトにとって、切っても切り離せない作品となっています。『Δ』テレビ版の映像が見事に構築されているのも、やはり『マクロス』で失敗したくないという想いを感じます。

サテライトにとって、『ヤマト』はジーベックから引き継いだ作品にあたります。『マクロス』と『ヤマト』が近い時期に制作された場合、両作品にベストを尽くすのは当然ながらも、やはり局面局面では『マクロス』の方が優先されるのではないでしょうか。

一方、『ヤマト』サイドにとってもサテライトの立ち位置は微妙です。『ヤマト』サイドはジーベックを失いながらも、スタジオマザーを立ち上げ、新たに『ヤマト』の制作体制を作り上げようとしています。つまり長い目でみれば、『ヤマト』にとってサテライトは、スタジオマザーが育つまでの中継ぎのようになってしまうのです。

すなわち、『ヤマト』もサテライトも、必ずしも互いに全力を尽くして『2205』の制作にあたる可能性は高くありません。無論、『ヤマト』新作の制作を託すにあたって、サテライトにとって『ヤマト』が、『ヤマト』にとってサテライトが互いにメリットを享受しあう関係は確認していることでしょう。

それでも、『Δ』で見られたようなサテライトの本気の映像美が『2205』には盛り込まれないのだとしたら、それはとても寂しいことのように思えます。戦闘機のアクションシーンは本当に素晴らしい。これをコスモタイガーで観てみたいものです。