こんにちは。ymtetcです。
先日、以下のツイートをしました。
https://t.co/Rcd1eQQNPD
— ymtetc (@ymtetc) 2021年5月10日
時折「宇宙戦艦ヤマト」で論文検索をかけてみるのですが、研究論文の体裁で『さらば』と『2202』を比較した成果が発表されており大変驚きました。とはいえ、『宇宙戦艦ヤマト』はもっと学術研究の対象になってもよいと考えています。 pic.twitter.com/pHdN74B1Js
当該論文は、リンク先で読むことができます(無料)。内容としてはかなり厳しく『2202』を批判する内容になっていますので、『2202』ファンの方は注意したほうがいいかもしれません。私も、少なからずダメージを受けました……(笑)。
とはいえ、実名かつ脚注のついた形で『さらば』と『2202』を論じた文章が公開された意義は大きく、論文としては先駆的な成果と言えるのではないでしょうか。これを機に、もっと研究が進んでもいいのかなと思います。
さて、先のツイートで私は『宇宙戦艦ヤマト』は学術研究の対象になってもいいのではないかと述べたわけですが、研究には研究の意義が必要です。
研究の意義を後から用意する研究者も少なくありませんが、私は『宇宙戦艦ヤマト』は、わざわざ用意しなくても十分に意義があると考えています。
というのも、『宇宙戦艦ヤマト』には以下の5つの特徴があるからです。
- かつて日本社会を席巻した
- 続編が出るたびに評判が悪化
- 太平洋戦争の影響を受けている(実在の戦艦《大和》と無関係ではない)
- 主題歌が「国歌」と称される
- 新作が「ヤマトらしくない」と言われる
説得力ある表現に書き換える必要はありますが、いずれの特徴も、『宇宙戦艦ヤマト』が論じるに足る作品であることを示すものだと思います。
しかしながら『宇宙戦艦ヤマト』の研究は、やはり『ガンダム』や『エヴァ』に比べると進んでいません。
私は現状研究を進められる立場にはいないので、学術界に潜むヤマト世代や、これから学術界に入っていく人もいるであろう『2199』世代の中から、一人でも『ヤマト』研究に挑戦する人が出てくることを祈っています。
ちなみに無料公開されている論文の中には、氷川竜介さんのものもあります。
慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA) - XooNIps
「宮崎アニメに宿るいのちの力」と題された論文の中で『宇宙戦艦ヤマト』に触れています。基本的には第一作を論じたものですが、最後に『復活篇』への言及もあり、大変興味深いものになっています。こちらは全てのヤマトファンが楽しめる書き方になっているので、一読されるといいかもしれません。