ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』を考える

こんにちは。ymtetcです。

昨日「リメイクシリーズ最新作」のタイトルが公開されました。

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その名も『ヤマトよ永遠に REBEL3199』。

今日はこのタイトルについて、考えていきます。

〇「3199」は具体的な年号なのか?

やはり、まず注目されるのは「3199」という4桁の数字でしょう。これまで『2199』『2202』『2205』と、舞台となる時代の年号をタイトルに掲げてきたリメイクシリーズです。その流れから考えれば、『3199』も年号であると考えるのが妥当です。

ただ、『3199』という数字の掲げ方には、どこか違和感があります。『新・宇宙戦艦ヤマト』を想起させる……ことは置いておいても、『3199』(2199+1000)という数字の掲げ方には、多分に言葉遊び的な要素が感じられるのです。

また注目すべきなのが、リメイクシリーズ初となる英単語『REBEL』です。恐らくは「反抗する/反逆する/反乱する」といった動詞として使われているものと思います。

これらを総合的に考えると、『REBEL3199』は「『3199』に反抗する」と解釈することが可能です。すなわち、「3199」というのは具体的な年号ではなく、「3199」という数字そのものが、今作で「反抗」すべき相手を象徴しているのではないかと考えます

いずれにしても、ここまで育ててきたリメイクシリーズのキャラクターたちを手放すことはしないと思いますので、舞台はある程度『2205』に近い時代となるのではないでしょうか。

〇複雑なタイトル設定が意味するもの

正直、このタイトルを見た時の私の率直な感想は「ピンと来ない」でした。そのぶん既存ファンには様々なことを想像させる見事なタイトル設定なのですが、正直、既存ファン以外に届くタイトルとは思えなかったのです。

ただ、今回のタイトルのもう一つの肝は『ヤマトよ永遠に』です。これによって、リメイクシリーズが今後、一体誰に向けて売っていくのかが示唆されたと思います。

『ヤマトよ永遠に』というタイトルは、少なくとも『ヤマト』を知る世代にとってはある程度知名度の高いものではないかと思います。これを掲げることによって、リアルタイムで『ヤマト』を観ることのできた世代の方々には、「あ、『ヤマト』の新作やってるんだ、しかも『ヤマトよ永遠に』をやるんだ」という、興味の導線を作ることができると考えます。

そして、現在のリメイクヤマトは、もはや最新作をいきなり観て楽しめる段階にはありません。つまり、最低限『ヤマトという時代』を観て『2199』『2202』を、そして『2205』を観てもらわないことには、なかなか楽しめないシリーズになりつつあるわけです。

それを考えると、『ヤマトよ永遠に』という有名なタイトルを看板にしてヤマト世代に対するリメイクシリーズの知名度を高め、『ヤマトという時代』や『2205』への導線を作ろうとするアプローチが無難だろうと思えてきます。

今回のタイトルは、『2202』以来続いてきた、リメイクシリーズの旧作世代向け路線が継続していることを示していると思います。あくまで、旧作世代の中から新規リメイクファン層を引き出そうとするアプローチです。作り手の判断として、若者世代への広がりに関しては、もう『2199』『2202』『2205』で一段落した、もう打つ手はないと判断されているかもしれませんね。

その意味で、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』のタイトルは、リメイクシリーズが今後どう展開されていくのかを、ある程度示唆したものだと私は考えます。