ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

「福井ヤマト」の日付を整理してみる

こんにちは。ymtetcです。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』以降の「福井ヤマト」は、二つの移行期を持つと考えます。

  1. 『2199 星巡る方舟』 ⇒『2202 愛の戦士たち』
  2. 『2202 愛の戦士たち』⇒『ヤマトという時代』

「1」は出渕ヤマトから福井ヤマトへの時期、「2」は福井ヤマトから羽原さん・小林さんの『復活篇』スタッフが抜け、より福井さんの役割が大きくなった時期です。

参考資料

今日の記事で参照したのは、以下の3つです。

まずは以前、私が書いた記事。

ymtetc.hatenablog.com

残りは、『2202』と『2205』の公式本です。

表で整理してみる

日付 できごと
2012年4月7日 宇宙戦艦ヤマト2199』第一章「遥かなる旅立ち」劇場公開
2012年4月頃

ボイジャー(西﨑彰司さんほか)が福井晴敏さんと食事をする

彰司さん「大作家なのでもったいをつけられましてね(笑)」

2013年8月24日 宇宙戦艦ヤマト2199』最終章「そして艦は行く」劇場公開
2013年9月29日 テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』最終回放映
2014年頃 『星巡る方舟』製作中:ボイジャー(西崎彰司さんほか)が福井さんに「『さらば』のリメイク」をオファー
2014年12月4日 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』劇場公開
福井さん「俺的には、方舟の時は『もしかしたら(ヤマトを)やるのかな』ぐらいな感じで観たんで」
2015年4月13日 福井晴敏「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(仮)企画メモ」提出
2015年5月頃 ジーベック(羽原信義さん)が岡秀樹さんに「『ヤマト2199』の続編」をオファー
2015年6月初旬 「『2199』の続編」脚本を作成した岡さんが、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に合流
2015年7月31日 「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』構成メモ①」提出
第一章~第三章まで+第四章以降のプロット
2015年9月4日 「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』構成メモ②」提出
第六話~第九話
2015年9月25日 「設定メモ:『ヤマト2202』におけるガトランティス人について」提出
2015年11月4日 「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』構成メモ③改」提出
第十話
2015年11月6日 「設定メモ:『ヤマト2202』における『二人のデスラー』」提出
2015年11月20日 「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』構成メモ④」提出
第十一話~第二十一話+第二十二話以降のプロット
2015年12月4日 「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』構成メモ⑤」提出
第二十二話・第二十三話
2016年3月31日 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』情報解禁
2016年5月20日 「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』構成メモ⑥」提出
第二十四話~第二十五話+最終話の流れ
2016年9月5日 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』特報公開
https://youtu.be/iwLfcUEnQKs
2016年11月18日 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』特報(30秒Ver.)公開
https://youtu.be/Wm5fqme4_kQ
2017年2月25日 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章「嚆矢篇」劇場公開
2019年2月27日 「『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち(仮)』『ヤマトよ永遠に REBEL3199』(仮)企画メモ」提出
2019年3月1日 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第七章「新星篇」劇場公開

わかること

まず大まかに眺めてみると、

  • 『2202』は『星巡る方舟』製作中に始動している
  • 『2205』『3199』は『2202』製作中に始動している

ことが分かります。『3199』に際して西﨑彰司さんが寄せた「構想5年」のコメントは、ここに繋がっています。

また、『2202』全体のプロット作成は、『2202』情報解禁の4か月前に終わっていることが分かります。2016年5月の時点で、「古代と雪が高次元世界から帰還する」最終話の、大まかな流れが完成しています。

さらに『2202』で言えば、2015年7月31日に第三章までの構成メモが、11月20日には第四章第11話~第六章第21話までの構成メモが完成する4か月の間に、9月4日に第6話~第9話の構成メモ、11月4日に第10話の構成メモが単独で作成されています。第10話については、終盤のプロットを作成する過程で紆余曲折があったのでしょう。いずれにせよ、第三章にあたる部分は、難産であったことがうかがえます。

上の過去記事で、私は「『ヤマト2202』は、ボイジャーの”福井晴敏を『ヤマト』に起用したい”、”『さらば』のリメイクを作りたい”の二つの意向が組み合わされたもの」と書いていますが、日付を整理することで、またその事実も分かりやすくなったのではないかと思います。

この表は、また折にふれて活用していきたいと思います。