こんにちは。ymtetcです。
以前より、『スターブレイザーズΛ』の試みは成功しても失敗しても、『宇宙戦艦ヤマト』というコンテンツに残すものは大きい、と考えてきました。『Λ』の現状が成功寄りなのか失敗寄りなのかは私には分かりませんが、実際に、新しい『宇宙戦艦ヤマト』を作る時の難しさ、課題のようなものは見えてきたと思います。
今日は、新しい『宇宙戦艦ヤマト』を作る際、どんな難しさがあるのかを考えていきます。
〇ヤマトファン層への浸透
『Λ』が私の想像以上に苦労していると感じるのは、ヤマトファン層への浸透です。
SNS上の感覚でしか説明することはできませんが、『2205』が日頃『ヤマト』について話題にしている/していたアカウントが話題にしているのに対して、『Λ』の場合、あまり多くのアカウントが話題に、それも継続的に話題にしている様子が見られません。単行本の売り上げやアクセス数は分かりませんが、少なくともSNS上の話題性で言えば、なかなか苦労を強いられているのが現状ではないでしょうか。
〇ヤマトファンの地盤を使えないコンセプト
『Λ』はそもそも、そのコンセプトからして、ヤマトファンの地盤を活用しにくい作品となっています。『Λ』はタイトルこそ『宇宙戦艦ヤマト』であり、さらにはタイトルとしての『宇宙戦艦ヤマト』の要件を満たしてはいますが、作品としての、これまでの『宇宙戦艦ヤマト』の流れを汲むものではありません。それゆえ、『宇宙戦艦ヤマト』のタイトルは、一種の入り口としては機能しても、作品の継続的な話題性を担保することにはならなくなっています。
〇現在の『宇宙戦艦ヤマト』:口コミ獲得の難しさ
現在の『宇宙戦艦ヤマト』が置かれている現状は、やや特殊です。シリーズ作品そのものが旧来の世界観に閉じていった結果、ファンの考え方は旧来の世界観に閉じ、さらに世間からのイメージも旧来のままとなっています。
『Λ』のような新しい試みがなされる場合、やはり重要になるのが「口コミ」「レビュー」でしょう。しかし、『宇宙戦艦ヤマト』の場合、「口コミ」「レビュー」をしてもらうためにはまずヤマトファンに評価される必要が生じてしまうのです。
「口コミ」で新しい試みを支えて欲しくても、その「口コミ」をしてくれる層であるヤマトファンはどちらかといえば保守的(私も含め)。この現状が、新しい『宇宙戦艦ヤマト』の試みにとっては難しいのではないでしょうか。