ymtetcのブログ

偶数日に『宇宙戦艦ヤマト』を考えるブログです。

『宇宙戦艦ヤマト』作品の多様性を深めたい

こんにちは。ymtetcです。

『ヤマト』作品の多様性を深めるにはどうすればよいのでしょうか。

私は二つのアプローチがあると考えます。

第一に、タイトルを『宇宙戦艦ヤマト』に縛って、『ヤマト』畑ではない人に再解釈してもらう。第二に、タイトルの縛りをなくして、『ヤマト』畑の人に新作を生み出してもらう

既存のアプローチだけではなく、この二つのアプローチを加えることで、ヤマトシリーズの多様性が深まるのではないでしょうか。

〇タイトル『宇宙戦艦ヤマト』縛り

このアプローチは『スターブレイザーズΛ』に近いと言えます。ただ、ヤマト畑ではないクリエイターにヤマトを委ねる時は、むしろその創造性に縛りをつけた方が面白くなると考えます。

そこで、タイトルに『宇宙戦艦ヤマト+サブタイトル』などの縛りをつけて後は自由にする、といった手法がよいのではないでしょうか。

『スターブレイザーズΛ』は、作品をSFジャンルで活躍していた吾嬬さんに委ねました。とても興味深い作品になっていると思います。

ここでさらに、ヤマトと親和性のありそうな他のジャンルで活躍していたクリエイターに委ねる判断もあっていいでしょう。1話完結の冒険もの、戦記物、歴史物。社会派作家に委ねてもいいかもしれないし、思い切って、ライトノベル作家に委ねる手もあるかもしれません。

このようにして、一見ヤマトと関わりのないクリエイターに『宇宙戦艦ヤマト』を作らせて『宇宙戦艦ヤマト』の再解釈を図ることが、より多様性を深めることに繋がると考えます。

〇タイトルの縛りをなくす際には……

一方、タイトルの縛りをなくす際には、宇宙戦艦ヤマトをよく理解している/愛着を持っているクリエイターに作品を委ねたいところです。例えば、ここで、ヤマトと関わりの少ないクリエイターに縛りのないお題を投げてしまえば、それは『宇宙戦艦ヤマト』でなくなる可能性があります。

しかし、ヤマトへの愛着があり「ヤマトはこうあるべき」との考えを無意識にでも持っているクリエイターの場合は、むしろその「べき」を取り払い、自由に創造性を発揮できる環境を整えた方が効果的なのではないでしょうか。もちろん、自由にさせた結果タイトルを『宇宙戦艦ヤマト』にする場合もあるでしょうが、縛りを一度取り払った方がプロセスとしては健全だと考えます。

このように、ヤマトをよく知るクリエイターから縛りをなくすことも、ヤマトの多様性につながると考えます。

〇呪縛を敢えて利用する

先日来、「タイトルの縛りをなくす」ことが、新しい『ヤマト』を作るには効果的なのではないか、と主張しています。

一方で、ガンダムシリーズは『ガンダム』の名のつく作品を大量に生み出すことで、ファンの世代交代をしてきました。一つのシリーズで続編を作り続けてきた『ヤマト』の場合、あえて意識的にタイトルの呪縛を利用することで、より多様な作品を生み出すことが可能になるのではないでしょうか。

ヤマトをよく知らないクリエイターには『宇宙戦艦ヤマト』のお題を投げ、ヤマトをよく知るクリエイターには、敢えて自由な環境を整える。この”呪縛を敢えて利用する”やり方をとれば、より多様な『宇宙戦艦ヤマト』が実現できると私は考えます。